IoT(モノのインターネット)ソフトウェアメーカーのPTCは、Qualcommの子会社Qualcomm Connected Experiencesから、「Vuforia」事業を6500万ドルで買収することで合意したと発表した。
Vuforiaは5年前に開発された拡張現実(AR)向けモバイルビジョンプラットフォームだ。この技術は、実世界とコンピュータが生成する素材を融合させるもので、主に小売業向けアプリケーションで利用されている。
PTCは、自社のIoTおよび分析プラットフォームに、このVuforiaを組み合わせることを計画している。その最終的な目標は、ARとIoTの両方を活用したワークプレイステクノロジの統合プラットフォームの構築にあるようだ。
そうしたプラットフォームはたとえば、「製品を設計したり、製品の監視と制御を行ったり、適切な使用とサービスの方法をオペレーターや技術者に指示したりするための新たな方法」を構築できるようにするものだとPTCは述べている。
Qualcommによると、Vuforiaは17万5000人を超える開発者が登録しており、2万本以上のアプリで利用されているという。それでも、消費者へのARの浸透は大規模には進んでおらず、本格的な仮想現実(VR)への期待の方が大きいかもしれない。しかし、今後MicrosoftのARヘッドセット「HoloLens」がリリースされ、そうした状況は変わる可能性がある。
この買収はVuforiaの開発者エコシステムも含めたものであり、2015年中に完了する見込みだとPTCは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」