オーディオテクニカは10月8日、2015年秋のヘッドホン新製品として、重低音再生の「SOLID BASS」、ビジネススーツにも似合う「EARSUIT」、ホームユースの「ART MONITOR」の3シリーズをフルモデルチェンジした。10月23日から順次発売する。
SOLID BASSは、2009年に登場した重低音再生モデル。オーバーヘッドタイプを「ATH-WS1100/WS770/WS550」の3モデル、インナーイヤータイプを「ATH-CKS1100/CKS990/CKS770/CKS550/CKS550i/iS」の5モデルそろえ、シリーズ初のフルモデルチェンジを果たす。
オーバーヘッドタイプのWS1100、インナーイヤータイプのCKS1100はともにハイレゾ対応機になる。WS1100は、オーディオテクニカで最大となる53mmの「DEEP MOTION Hi-Res Audio DRIVER」、CKS1100は、12.5mmドライバを向かい合わせに配置した独自の「DUAL PHASE PUSH- PULL DRIVERS」を搭載。豊かな重低音を再生しながら、解像感のある高域までをサポートする。
WS770/WS550はいずれも53mmの「DEEP MOTION DRIVER」を採用し、WS770のみ、3つの空気孔をもうける「エアフローベース・トリプルベンティングシステム」を搭載。CKS990/CKS770は13mm、CKS550/CKS550i/iSは9.8mmの「DUAL MAGNETIC-FIELD DRIVER」を備える。
ART MONITORは、3.0mのケーブルを採用し、ホームユースに最適なオーバーヘッド型ヘッドホンだ。ハイレゾ対応の「ATH-A2000Z/A1000Z/A900Z」と、エントリーモデルの「ATH-A500Z」の4モデルをラインアップする。1994年の発売以来、初めてとなるドライバの全面改良を施し、新開発の53mmドライバを搭載。ハウジング部は二重構造にすることで、伸びやかな低音を再現する。
全モデルともに、日本で生産している国産モデル。上位機のA2000Z/A1000ZのはOFC-6N+OFCケーブル、A900ZとA500Zはケーブルが片出しタイプになる。
ビジネススーツに似合うヘッドホンとして開発されたEARSUITは、「ATH-ESW950/ES750」の2モデルをそろえる。両機種ともにハイレゾ対応機で、42mmドライバを搭載する。
ESW950は、シカモア無垢材削りだしウッドハウジング、ES750はステンレスハウジングを採用。両機種ともにスイーベル機構を備え、携帯にも最適だ。
オーディオテクニカは、2014年でヘッドホンの発売から40周年を迎えた。代表取締役社長の松下和雄氏は「ヘッドホンを発売した当初は、ステレオセットのおまけ的な位置付けだったが、オーディオテクニカでは音質、材質にこだわったHi-Fi用ヘッドホンをいち早く開発した。現在も開発当初の思いは変わっていない。2014年に発売したハイレゾ対応モデル『ATH-MSR7』が好調に推移し、ハイレゾのニーズが高いことを実感した。2015年はモデルチェンジをした全シリーズにハイレゾモデルを投入する」と開発の背景を話した。
あわせて、VM型カートリッジ5モデル「AT150Sa」「AT120Eb/HSB」「AT95E」「AT100E/HSB」「AT95E/HSB」も発表。松下氏は「高解像度なハイレゾ音源に注目が集まる一方、アナログ・レコードも脚光を浴びている。カートリッジとハイレゾという、相反するように思える2つのモデルをバランスよく展開し、大きな強みとしていく」とした。
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