Wearable Tech Expo 2015

変化の時、エネルギーのある人にはわくわくする時代―Wearable Tech Expo 2015総括

 ウェアラブルテクノロジのカンファレンス「Wearable Tech Expo in Tokyo 2015」の最後のセッションでは、2日間に渡って全体の司会・進行を務めてきたジョリーグッドの上路健介氏、ITジャーナリストの湯川鶴章氏の2人に、朝日新聞メディアラボの竹原大祐氏が加わり、今回のイベントを総括した。


最終セッション、Wearable Tech Expo in Tokyo 2015を総括

 竹原氏は、行われた25セッションについて、「すごく楽しくてわくわくするようなものばかりだった」と振り返った。同氏が大学院でロボット工学を専攻していたこともあり、ロボットに絡むセッションは特に印象に残ったようだ。今回主なテーマとなったIoT、VR/ARなどがロボットとつながることで、「“神”ができあがるんじゃないかという気になった。本当に刺激的」と興奮気味に語った。


朝日新聞メディアラボの竹原大祐氏

 湯川氏は「(テクノロジの進化の)スピードが本当に速い」と述べるとともに、同分野に携わるITジャーナリストとして「半歩先、2歩先のことをずっと見ていかないといけないなと思って、頑張って取材しているんだけど、大変な状況になってきた」と率直な感想を漏らした。


ITジャーナリストの湯川鶴章氏

 上路氏はそれに対し、「テクノロジの速さももちろんだが、文化(も大事にしたい)」とコメント。各国で激しさを増す技術競争を歓迎しつつも、日本はオリンピックという一大イベントを2020年に控えていることから、「そこで何を発信していくのか」という視点をもち、テクノロジ一辺倒ではなく、日本ならではの文化がテクノロジに「いい感じに」取り込まれ、それが2020年までに「ちゃんと形になればいいなと切に思う」と語った。


ジョリーグッドの上路健介氏

 竹原氏からはさらに、Wearable Tech Expo in Tokyo 2015に参加した知り合いのベンチャー企業の社長が、「自分で何か(ハードウェアを)作ろうか」と話したというエピソードを披露した。今回紹介されていたさまざまなIoTデバイスの手作り感のある雰囲気に、初心に戻ったかのようなわくわく感が得られたとし、他にも同様の感想を口にした知り合いが何人もいたと振り返った。

 湯川氏はこれに「Ringの吉田氏も、もともとはハードウェア屋さんじゃなかった」と同調。現在はRingの開発・販売も軌道に乗り、新しい可能性も見えてくるような状況になっていることから、「変化っていうのはじっとしている人にとってはすごい驚異だけど、動きたいと思っている人にとってはすごいチャンス」と強調する。「今はすごい変化の時なので、ビジネスチャンスはそこら中にある。動きたいと思っている人、エネルギーのある人にとってはわくわくする時代」と述べ、2日間のプログラムを締めくくった。

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