京セラと日本予防医学協会は9月16日、ヘルスケア分野で協業し、継続的に生活習慣の改善をサポートする支援サービス「デイリーサポート」を今秋より提供すると発表した。
同サービスは、スマートフォンとウェアラブルデバイス「TSUC」を活用して行われるもので、日本予防医学協会を通じて健康経営を目指す企業や健康保険組合、ヘルスケアサービス事業者に対して提供される。価格は、TSUCが7000円。デイリーサポートは月額600円。
なお、デイリーサポートでは、継続的に毎日の生活習慣を把握できるように、ウェアラブルデバイス「TSUC」「デイリーサポート用アプリ」「支援者(保健師等)向けWEBサイト」という3つのツールが用意されている。
TSUCは、身に着けて日常の活動量を測定し、そのデータを自動でスマートフォンへとアップロードできるウェアラブルデバイスだ。
デイリーサポート用アプリは、毎日の活動量、睡眠、食事などの生活習慣とその結果である内臓脂肪の状況を測定し、「見える化」する京セラ独自のアプリケーションだ。たとえばスマートフォンで腹囲を半周なぞると内臓脂肪面積を推定し、自分の内臓脂肪のイメージ画像を確認できるという。
データはグラフや数値で自分の状態を確認・管理し、良い生活習慣に応じてキャラクターを獲得できる機能を搭載予定。また、ランキング表示やポイント制を活用でき、ポイント制の活用については、JTBベネフィットとの連携を予定しているという。
支援者(保健師等)向けWEBサイトでは、支援者(保健師など)が、自分が担当する対象者の活動状況をウェブサイト上で確認でき、健康増進に向けて個別に指導メッセージの送信が可能。傾向の近いユーザーに向け、一括でメッセージを送る機能も搭載する予定だ。
デイリーサポートでは、ロシュ・ダイアグノスティックスと提携し、血液データ管理のサービスを提供する予定だ。
診療所・企業などで血液検査を行い、そのデータをデイリーサポートへアップロードすることで、専門家から健康指導に関して直接アドバイスが受けられるという。
同社はこのサービスを利用すれば、生活習慣病の早期発見と予防意識の改善、向上が期待できると説明する。さらに、JTBグループで福利厚生のアウトソーシングサービスを提供するJTBベネフィットは、デイリーサポートの販売を企業や健保に向けて行うという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス