オリンパスは9月15日、ミラーレス一眼カメラのフラッグシップ機「OLYMPUS OM-D E-M1」の最新ファームウェアVer.4.0、「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II」の最新ファームウェアVer. 2.0を11月下旬に公開すると発表した。
今回のアップグレードでは、8月25日に発表した「OM-D E-M10 Mark II」に搭載された機能を追加するだけでなく、上位機種として新機能を追加する。
さらに、よりプロの要望に応えた「OLYMPUS Capture」Ver. 1.1とM.ZUIKO PRO / PREMIUMレンズを中心に動画対応の最新ファームウェアも公開するとしている。詳細はウェブサイトに記載されている。
ファームウェアアップグレードで新たに追加される主な機能は下記のとおり。
(1)深度合成モード(「E-M1」のみ)
深度合成は、マクロ撮影時も手前から奥までフォーカスがあった写真が撮影できる機能。1回のシャッターレリーズでピント位置をずらしながら8枚撮影し、カメラ内で自動合成する。
(2)フォーカスブラケット
1回のシャッターレリーズで、999枚までのピントをずらした画像を撮影できる機能で、深度合成(8枚)モードではカバーできない、より深い被写界深度の画像を市販のソフトを使って合成できる。
(3)OVFシミュレーションモード
光学ファインダのように、肉眼に近い見えを実現する「OVFシミュレーションモード」を搭載。露出補正/ホワイトバランスなどの設定をあえて反映しないことで一眼レフなど光学ファインダに慣れたユーザーでも違和感なく利用できるとしている。
(4)動画ピクチャーモード「Flat」(E-M5 Mark IIのみ)
「Flat」は、編集/カラーグレーディング後に階調性豊かに表現できる動画ピクチャーモード。コントラストを下げた映像にし、白とびや黒つぶれを抑えて撮影する。
(5)動画撮影時のPCMレコーダーの連携強化
オリンパスのリニアPCMレコーダー「LS-100」をUSB接続して使用すると、動画撮影をする際に、後から音声と動画とを合わせやすくする「スレートトーン」を発生する機能や、カメラの動画撮影に同期して録音を開始する機能を追加。
(6)機能強化された「OLYMPUS Capture」Ver.1.1への対応
PC上でのスーパーコンパネのカスタマイズについては、必要な機能だけを表示したり、利用頻度によってレイアウトを変更したりできる。また、SDカードに記録せず転送速度を高速にできるPCダイレクト保存が可能になり、取り込み速度を大幅に改善。その他デジタルシフト撮影に対応するなど、PCとカメラとを繋げて撮影する「テザー撮影」の可能性が広がる。
(7)MFクラッチ機構/ スナップショットフォーカス機構の無効化
「OM-D E-M1」Ver. 4.0、「E-M5 Mark II」Ver. 2.0で、メニューからMFクラッチ機構/スナップショットフォーカス機構を無効にするモードを追加。
(8)M.ZUIKO PRO/PREMIUMレンズを中心とした最新ファームウェア
今回のファームウェアアップグレードにあわせて、M.ZUIKO PRO / PREMIUMレンズを中心にファームウェアをバージョンアップ。動画撮影時に急激な明るさの変化があっても滑らかな露出制御を可能にする絞り駆動の改善を行う。MFクラッチ機構/スナップショットフォーカス機構の無効化にも対応。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する