今やインターネット経由のコミュニケーション手段は多種多様だが、相変わらずメールが多用されている。メールを利用するには、ISPなどが用意しているメールサーバを契約するか、Gmailなどのウェブメールサービスを使うことが普通だ。ただし、盗み読まれることを心配すると、自前のメールサーバを使いたくなる。
しかし、一般的な技術レベルのユーザーにとって、メールサーバの立ち上げや運用はハードルが高い。そこで、クラウドファンディングサービスKickstarterで支援募集中の、驚くほどコンパクトな個人用メールサーバ「Own-Mailbox」を紹介しよう。
Own-Mailboxは、指先でつまめてしまうほど小さなメールサーバアプライアンス。EthernetコネクタやUSBポートを備え、簡単にメールサーバを立ち上げられる。IMAPやPOP3経由で、既存のメールサーバと連携させることも可能だ。
送受信するメールはGnu Privacy Guard(GPG)で暗号化するため、盗聴される心配がない。GPGを使っていない相手とメールをやり取りする場合は、一時的に生成するHTTPSリンクでOwn-Mailboxに保存したままのメールを読んでもらう技術Private Link Message(PLM)を用いることで、安全を確保している。
Own-Mailboxは作れるメールアドレスの数に制限がないので、家庭だけでなく職場でも利用できる。内蔵ストレージの容量は16Gバイトだが、増設することが可能。メールをUSB経由でメモリやHDDにバックアップできる点も安心だ。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間10月5日まで。目標金額の9万5000ユーロに対し、記事執筆時点(日本時間9月7日14時)で約2万5000ユーロの資金を集めている。
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