「日本語校正サポート」は、オンラインで日本語テキストの校正が行えるツールだ。Yahoo! JAPANのテキスト解析Web APIを用いており、テキストデータを貼り付けてワンクリックするだけで、誤字や誤変換、言葉の誤用、固有名詞の間違いのほか、仮名表記が望ましい当て字や常用漢字表外の漢字、さらには二重否定や冗長表現に至るまで、さまざまな問題点をチェックしてくれる。
使い方は、入力欄に任意のテキストを貼り付けて「日本語チェック」ボタンをクリックするだけ。文字数もカウントしてくれるので、既成のテキストを貼り付けるだけでなく、リアルタイムで入力しながら文字数を調整するのにも向いている。またテキストを直接入力した場合は、押されたキーを読み取って直上のサブ枠にローマ字変換を表示する機能も備える。ちなみに文字数の上限は1万字とされている。
チェックが行われる項目は、「基本」、「難読」、「品質」の3ジャンル。具体的には、「基本」は誤字・誤変換、言葉の誤用、禁忌・不快語、外国地名表記/固有名詞表記/人名表記の間違い、登録商標など不用意に使うべきでない用語、ら抜き言葉、環境依存文字について、「難読」は仮名表記が望ましい当て字、常用漢字表外の漢字、略語、一般的にはより平易な表記が望ましい言葉について、「品質」は二重否定、助詞不足、冗長表現についてと、チェック内容は多岐に渡っている。
校正が完了すると、見つかった問題点が表形式で表示される。該当語句や区分、問題の種別に加えて、具体的な言い換え例が表示されるなど実用性は高い。問題点にはいずれも連番が振られ、本文中にその番号が付与されるので、見た目にわかりやすいのも利点だ。チェック項目は小分類ごとにオンオフが可能なほか、半角のカウント方法や改行、空白などをカウントするか否かも選択できるので、ニーズに合わせて機能を使い分けることも可能だ。
本サービスが採用しているYahoo! JAPANのテキスト解析Web APIを用いた類似のサービスとしては、「日本語文章校正ツール」があるが、2014年でサイトが閉鎖されてしまっている。それゆえ日本語の表現間違いや、一般には不適切とされる表現を客観的にチェックしたい場合、本サービスは非常に重宝する。「日本語文章校正ツール」では用意されていたブックマークレットが追加されれば、さらに便利になりそうだ。
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