スケジュールやタスク管理にも対応、多機能メールアプリ4選

 メールの読み書きができれば良しと、ほとんど変化してこなかったメールアプリだが、最近はスケジュールやタスク管理の機能と連携できたり、チャット風に表示できたりするなどチャレンジングな機能を搭載したものが登場してきている。今回は、メールを新たなツールとして使えるアプリを4つ紹介する。

Inbox by Gmail

 Inbox by Gmailは、その名の通り、Gmail専用の新しいメールアプリだ。以前は招待状がなければ使えなかったが、現在は正式リリース版となり、誰でも使えるようになっている。特徴的なのはメールをスワイプすると、メールをいったん受信トレイからアーカイブして指定した日時に受信トレイに復活させる「スヌーズ機能」を簡単に使えることだ。朝、昼、夕方(デフォルトの時間は設定画面で変更可能)を選択して素早くスヌーズ設定できるほか、日時や場所を指定してスヌーズを設定することもできる。

 ラベルの設定画面では、ラベルに対する条件を追加したりラベル別に受信トレイでメールを分類したりして、受信トレイ内で、重要なメールを見やすく表示できる。メール以外に、リマインダーを作成できるので、今まで、自分宛にメールを送っていたメモなどを、リマインダーとして保存しておくと便利だ。

  • 受信トレイでは、メールが自動的に分類されて表示される。スヌーズ機能により復活したメールには、いつスヌーズを設定したかも表示される

  • メールを左にスワイプすると、スヌーズを設定できる。日時や場所を指定することも可能

Spark

 Sparkは、Gmail、米国版Yahoo!メール、iCloudメール、Outlookメールなどに対応した多機能メールアプリだ。スヌーズやアーカイブの操作方法はInbox by Gmailと酷似しているが、表示方法やスワイプ操作で実行できる機能などを自分の好みに合わせて変更できる。添付ファイルはアルバムのみならず、Dropbox、Box、Googleドライブ、OneDrive、iCloudドライブから選択可能。

 Evernote、Pocket、Instapaperなどとも連携し、これらのサービスにメールを保存できる。また、過去のメールを自動的に分析して、署名一覧を自動的に作成してくれる。メールの作成や保存など、メール関係で発生する作業がやりやすくなるように、さまざまな工夫がなされており、素早いメール処理が可能となる。

  • Inbox by Gmailよりもスッキリした画面で見やすい。「Newsletters」などの分類は、「Personalization」画面の「Smart Inbox」で設定する

  • 「Settings」画面の「Connected Services」で、Evernoteなど他のサービスとの連携を設定する

MailTime

 MailTimeは、メールをチャット画面のように表示するメールアプリだ。最近では、メールのように宛先を入力して件名を考え、最初と最後の挨拶を考えて、署名にも気を配るようなメールの作法を面倒だと感じる人が増えている。そもそも若い人の中には、LINEやメッセージなどの短い文章のやりとりが普通で、メールの作法を知らない人もいる。そのような人たちでも、メールを気軽に使えるようにしているのが、MailTimeだ。

 正式なビジネスでは、文頭・文末の挨拶を飛ばしてチャット風にやりとりするのは難しいが、たとえば同僚など、しょっちゅうやりとりがあり、お互いにメールの形式が不便だと思っている場合には有効で、友人同士なら、むしろチャット形式の方が簡単で便利だ。各種クラウドドライブからファイルを添付できるほか、送信相手を簡単に選択できるのも、メッセージアプリに近くて使いやすい。

  • 写真もメッセージアプリのように展開される。「全員に返信」欄をタップすると、キーボードが表示され、挿入可能なアイテムを示すアイコンも表示される

  • DropboxやGoogleドライブなどのクラウドドライブのほか、文書作成サービスのQuipなどとも連携できる

Handle

 Handleは、正確にはメールアプリではないが、受信トレイに届くメールを素早く処理して、タスクやスケジュールに振り分けられるタスク管理アプリだ。Handleでは、受信トレイに届いたメールしか見られない。また、いったんアーカイブしたメールは、Hnadleからは見られない。受信トレイに溜まる一方のメールを次々に処理して、未対応のメールをゼロにすることに集中できる。

 メールを左右いずれかにスワイプすると、実行可能な操作がアイコンで表示される。他のメールアプリにはない機能として、メールをカレンダーに追加する「ADD TO CALENDAR」機能と、メールをToDoにする「CREATE TO-DO」機能がある。メールから予定やタスクが発生することが多い人には、重宝するアプリだ。

  • 表示されるのは受信トレイのメールのみ。アーカイブ済みのメールはHandleからは見られない。メールを左右いずれかにスワイプして処理する

  • メールから直接予定やToDoを作成できるのが便利

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