重要な情報を守るため、利用するサービスごとに異なるパスワードを使うことが大切だ。しかし、大量のパスワードを記録することは難しく、メモで残すとかえって危険が高まる。
そこで、クラウドファンディングサービスKickstarterで支援募集中の、パスワードを安全に持ち運べるデバイス「OMGpasswords」を紹介しよう。
OMGpasswordsは、数千個ものパスワードを保存しておき、必要なときにパソコンやスマートフォンに入力できるツール。パスワード入力だけでなく、強度の高い安全なパスワード生成も行う。キーホルダーに付けておけるほど小さいので、常に手元に置いておける。
使用するには、まずPCやスマートフォン、タブレット上で作動する専用アプリケーションとUSBまたはBluetoothで連携させる。新たなパスワードを作る必要が生じたら、アルファベット、数字、特殊文字で構成される最大20文字のパスワードをアプリケーションで作る。
その際、アプリケーションを動かしているハードウェアのプロセッサ、メモリ、ストレージの状態や、アナログ回路の波形を乱数として利用し、パスワードを生成する。作ったパスワードは、分かりやすい名前を付けてOMGpasswords内のmicroSDカードに保管する。
パスワードの入力が必要なときは、アプリケーションとOMGpasswordsが通信して正当なユーザーかどうか判断し、問題なければユーザーの指定するパスワードをPCやスマートフォンに入力する。OMGpasswordsの画面に入力すべきパスワードを表示することも可能なので、OMGpasswordsと連携できないシステムのパスワード管理にも使える。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間9月11日まで。目標金額の3万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間8月12日14時)で約300ドルの資金を集めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス