「日本の映像作品を世界へ」--Netflixのピーターズ社長に聞く戦略と狙い - (page 2)

後発であることが“強み”、日本のコンテンツを世界に知らしめたい

--日本でもすでに映像配信サービスはいくつかスタートしていますが、後発となるNetflixの強みは。

 後発であること自体が強みだと思っています。映像配信サービスはどんなことができて、何が見られるという一番むずかしい部分を既存サービスの方々がユーザーに伝えてくれています。

 既存サービスの取り組みを見ながら、これはもっと別のアプローチができたかもしれないと感じることもありますし、学ぶ部分は非常に多いですね。

--Netflix全体から見て日本市場にはどんな役割がありますか。

 1つは、ユーザーの方に、日本をはじめ世界の素晴らしいコンテンツを知ってもらうこと、もう1つは日本の優れたコンテンツを世界に届けることです。特に日本のクリエーターと組んでオリジナルコンテンツを作っていくことは大変楽しみにしています。

 Netflixでは、4Kによる映像配信も実施する予定ですが、社内のテクノロジーチームは、4Kの撮影ノウハウなども蓄積していますし、すでに4K作品を制作したクリエーターが、経験のないクリエーターに教えることもしています。そういう意味では4Kによる映像作品も加速度的に作っていけると確信しています。


「後発であることが強み」と話すピーターズ氏

--配信コンテンツは、ドラマ、映画が中心になるのでしょうか。

 放送局のキラーコンテンツは、スポーツ、ニュース、音楽などだと思いますが、Netflixに一番マッチするコンテンツはドラマと映画で、そこにリソースを集中しています。

 最近の日本におけるドラマの視聴率は好調ではないと思いますが、高い視聴率を獲得する作品もあります。テレビ離れとも言われますが、Netflixでは好きな時間に好きな場所で、好きなデバイスを使って視聴することが可能です。新たな視聴体験を、素晴らしいコンテンツを組み合わせることで、今までテレビを見ていなかった人にも興味を持っていただけるサービスだと考えています。

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