仕事の速い人が、仕事を速く処理できる理由はいろいろあるが、なぜ速くできるのかを教えてもらえる場はあまりない。自分なりに試行錯誤しながら、工夫していくことがほとんどだろう。その工夫とは、小さなことの積み重ねだが、時には、自分にはない視点からの助言が功を奏することもある。そのために、本書のような仕事術の本が役立つ。
本書は、プログラマーの視点で仕事を効率的に素早く処理するコツが書かれている。プログラマーが、全員同じやり方をしているわけではないだろうが、「いかに手間(ステップ数)を減らすか」に注力していることがうかがえる。仕事全体も、プログラミングも同じことで、余分な処理をしないようにと気を付けていくことで、「最速」に近づいていく。
いかにプログラミングするかではなく、プログラムを考える時のように、無駄を取り除いていくことで、本来の目的を果たすための最短距離を導き出すのだ。毎回、同じ無駄を繰り返していることに気づくためにも、プログラマー的な考え方は重要なのかもしれない。すでにプログラマーであってもなくても、仕事が捗る新たなアイデアを得られるはずだ。
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