LINEは7月30日、2015年4~6月期(第2四半期)の業績を発表した。
4~6月期のLINE全体の売上額は278億円(前年同期比37%増)で、そのうち基幹事業であるLINE事業単体の売上額は253億円(前年同期比39%増)だった。
LINEの月間アクティブユーザー数(MAU)は、2015年6月の実績としてグローバルで約2億1100万人。急速にユーザー拡大を続けるインドネシアを含め、グローバルにおけるユーザー数および月間アクティブユーザー数は引き続き増加しているという。
スタンプ事業においては、公式スタンプ、クリエイターズスタンプともに引き続き好調だという。公式スタンプでは、国内で先行して展開していたサウンド付きスタンプの提供をタイ、台湾でも開始したところ、好評を得て売上を伸ばしているという。
ユーザーがスタンプを制作、販売する「LINE Creators Market」では、5月にスタンプの販売開始1周年を迎え、クリエイターズスタンプ販売総額は89億4000万円、販売金額上位10位のクリエイターの平均販売額が1億円を突破し、事業規模と売り上げを拡大させている。
また、トップクリエイターのスタンプ作品の商品化支援やライツマネジメントを行う「LINE Creators Management」を開始したことで、スタンプを機軸としたクリエイターの創作プラットフォームへと成長しているという。
ゲーム事業においては、2015年第2四半期にグローバルで6つの新規タイトルをリリースした。4月に全世界を対象にリリースした「LINE バブル2」は、ユーザー数、売り上げともに順調に推移しており、日本では7月にテレビCMを放映するなど積極的なマーケティング活動を展開している。
ゲーム投資ファンド「LINE Game Global Gateway」を通じた海外展開推進を目的としたゲームコンテンツ開発会社への出資も積極的に行っており、第2四半期では、トライフォートをはじめとする3社/プロジェクトへの出資も実行した。同社では、引き続き、幅広いジャンルの新規タイトルの提供に加え、各市場のニーズに合ったタイトルを提供することで、グローバルにおいて「LINE GAME」のユーザーおよび売り上げの拡大を目指すとした。
広告事業においては、各サービス堅調に売上げを伸ばしている中で、特にタイ、台湾、インドネシアでの公式アカウント開設数が順調に推移しているという。なお、タイでは動画配信サービス「LINE TV」の広告サービスの提供を開始した。
公式アカウントの各種機能を企業向けにAPIで提供し、各企業がカスタマイズして活用できる「LINE ビジネスコネクト」も好調だといい、電力会社による引っ越し手続きの問い合わせや、不動産会社による物件探しのサポートのほか、商品プロモーションに活用する事例が誕生するなど、多くの企業から注目を集める広告サービスとなっているという。
また、新サービスとして、商品の購入や店舗への来店などの指定条件を達成したユーザーにスタンプや着せかえなどと交換できる「コイン」を付与する「マストバイコイン」の提供を開始するなど、さまざまな広告サービスの展開を推し進めるという。
このほか、タイと日本で公開した音楽配信サービス「LINE MUSIC」は、サービス公開時から多くのユーザーに利用され、サービス公開後約1カ月で620万ダウンロードを超えた。また、自撮り専用カメラアプリ「B612」は、5月時点で全世界累計5000万ダウンロードを突破し、アジア地域や中南米地域におけるユーザーを拡大している。
さらに、容量1Mバイト以下の軽量版LINEである「LINE Lite」の提供によりネットワークインフラが整備されていない地域での利用を促進することで、グローバルにおけるさらなるユーザー層拡大を狙うなど、今後も“LIFEプラットフォーム”としてさまざまなコンテンツやサービスを展開するとしている。
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