自宅でもオフィスでもカフェでも、あらゆるコンセントで太陽光発電した電力が使えるようになる電源アダプタ「SunPort」が、クラウドファンディングサービスKickstarterに登場した。
SunPortは、米国で標準的な電源コンセントに挿すだけで、太陽光発電由来の電力を使うことのできるデバイス。自宅に太陽光発電パネルを設置することなく、スマートフォンの充電、パソコンや冷蔵庫、エアコンの使用など、すべての電力消費を太陽光発電に頼れるようにできる。大きさが数cm角のACアダプタ程度なので、常に持ち歩るけば出先のコンセントを漏れなく太陽光発電化することも可能だ。
あらゆるコンセントで太陽光発電の電力を使う仕組みは、Solar Renewable Energy Certificates(SREC)と呼ばれる太陽光発電由来の電力を取引するクレジットを利用して実現している。
まず、電力会社はメガソーラー運用企業などから購入した太陽光由来の電力を、SRECに換えて管理する。一方、SunPortのユーザーはSunPortを介して電力を消費すると、その電力に相当するSRECクレジットを購入する。これにより、間接的に太陽光発電を利用する形になる。
SunPort経由の電力消費は、Bluetoothを介してスマートフォン上のアプリケーションで計測する。このアプリケーションを使うと、複数のSunPortそれぞれの使用状況なども確認できる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間8月28日まで。目標金額の7万5000ドルに対し、記事執筆時点(日本時間7月29日14時)で4000ドル弱の資金を集めている。
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