Symantecの新たなデータによると、スパムメールの件数は12年前のレベルに落ちていることが分かった。
スパムメールは全体として50%のレベルを下回り、2003年9月と同レベルに落ち着いた。
また、5月からは0.6ポイント減少となった。これに対し、Kaspersky Labは、2015年第1四半期に電子メール全体に占めたスパムの割合が59.2%だとしている。
ただし、このレポートによると、スパムによる影響を最も受けた産業は引き続き鉱工業で56%、2位以下は製造業、建設業だという。
スパムおよびフィッシング関連メールの減少は、サイバー攻撃者らが別の方法で利益を得ようとする方向に注力しつつあることを示唆している。一方、マルウェアベースの攻撃やランサムウェア、クリプトランサムウェア(ファイルをロックするか暗号化することで金銭を要求するタイプのウィルス)は増加傾向にある。
SymantecのBen Nahorney氏はこの報告書で、「このような行為の増加は、電子メールをベースとした悪意のある行為が引き続き減少する一方で、攻撃者はセキュリティ脅威における別の分野に移行しているにすぎないという見方を裏付けるさらなる根拠となっている」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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