GarageBandのような音楽制作アプリを使うと、iPadだけで実用的な演奏環境を手軽に構築できる。ただし、両手がふさがっている状態での使い勝手を最初から考慮している専用の音楽機材と異なり、この種のアプリはステージ上で楽器を演奏しながらリアルタイムに操作することが難しい。MIDI対応フットペダルを繋げば足で操作できるものの、設定が面倒で本末転倒な解決策といえる。
今回、クラウドファンディングサービスKickstarterで見つけた「RemoFinger」は、そんな悩みを一気に解決してくれるクールな機材だ。これを使えば、iPadの画面に表示される仮想的なエフェクタを、足元のペダルで操れる。
RemoFingerは、iPadの画面に取り付けた吸盤状のコネクタを、無線接続したフットペダルで操作するデバイス。足元のペダルを踏むと対応するコネクタが画面をタップしたことになり、たとえばアプリ内のエフェクタのオン/オフを切り替えられる。
コネクタの位置をタップする単純な仕組みであるため、どのようなアプリでも足で操作可能となる。GarageBandはもちろん、JampUp、AmpliTube、Mobile POD、AmpKit、ToneStack GO、StompBoxなど、タップ操作するものならすべてRemoFingerの対象だ。しかも、iPadだけでなく、iPhoneや各種Androidタブレット/スマートフォン上のアプリにも使える。
ペダルは4個あり、4つのコネクタを使って画面上の4カ所をタップできる。多数のエフェクタを複雑に組み合わせて演奏するシューゲイザーでない一般的なギタリスト/ベーシストなら、これで十分だろう。4つで足りなければ、RemoFingerを2台、3台と増やしていけばよい。
ペダルには、本物のエフェクタと同様の踏み心地があるスイッチを採用。どこが踏まれているか一目で分かるよう、各ペダルにLEDが設けてある。コネクタを接続するコンソール部とフットペダルは15m離して通信できるので、広いステージでも使える。画面をタップするアプリであれば、ギター/ベース用だけでなく、ほかの楽器はもちろん、まったく違う分野のアプリにも活用できる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間8月8日まで。目標金額の3万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間7月13日15時)で約9000ドルの資金を集めている。
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