ほとんどのプロ向けまたはマニア向けカメラは、購入後1年間に1~2回はファームウェアのアップデートを受けることがあるだろう。ライトフィールドカメラ「LYTRO ILLUM」の場合は、既にアップデートが10回以上続いている。
これらのアップデートはバグ修正などの微調整を目的としたものもあるが、多くは新機能の追加や性能の向上を目的としたものだ。今回の最新のアップデートもその一例だ。
Lytro製カメラは、撮影後に何度でもピントを変更できる「リビングピクチャ」で最もよく知られている。価格が1299ドルのIllumは初代に続く2つ目のモデルで、初代Illumが消費者向けカメラであるのに対し、こちらはよりプロ向けの仕様になっている。
最新のアップデートは、インターフェースにいくつかの改良点がある。スクリーンの下部に沿って表示されるインフォメーションバーがすっきり整理され、例えば直射日光の下でも読み取りやすくなった。フォーカスレンジインジケータは左側に移され、前景から背景までの物理的距離やフォーカスの全範囲が表示されるようになった。
右側に表示される撮影や再生のためのショートカットメニューはカスタマイズすることができ、フレーミングの際はこれらを非表示にして全画面表示にすることもできる。
Lytroは、再生時の機能も拡張した。写真を開くと、「Perspective Shift」を試してみることができる。この機能は被写体をやや立体的に表示することで、その周囲を見やすくする機能だ。また「Virtual Aperture」を使用すると、絞りをf1からf16に変えて撮影するとどうなるかを確認できる。これは、写真をタップしてフォーカスレンジを確認する機能と併せて加えられた機能だ。
一方、性能面では、オートフォーカスシステムがアップデートされた。Lytroの最高経営責任者(CEO)であるJason Rosenthal氏は、特定のピクセルだけを使用する従来のデジタルカメラと違い、Lytroはオートフォーカス(AF)にイメージセンサ全体を使用するため、Illumは既にそのAFにおいてピンポイントの精度を実現していると述べた。アップデートはこうした精度を維持しつつ、オリジナルのIllumよりも処理速度が3倍向上する。
Lytroの場合、写真の後処理も撮影と同じくらい重要な作業だ。そこで、このたびのリリースに合わせて、「Lytro Desktop」ソフトウェアもアップデートされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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