iPhoneはAppleの一貫した設計思想で端末やアプリケーション、コンテンツ、クラウドサービスを含むエコシステム全体が構築されているため、統一感のある操作性が魅力的だ。一方、Androidデバイスには、メモリーカードを挿入できたり、SIMカードを2つ使えるなど、拡張性に優れたモデルが存在する。パッケージとして完成されたiPhoneは捨てがたいが、ハードウェアの制約が不満に感じられることもあるだろう。
そんな不満を解消するために中国企業U&Qの出した解決策が、iPhoneの背面に拡張メモリーやバッテリ、撮影用レンズとフラッシュ、増設SIMカードスロットなどを取り付けられる、ジャケットケース型のモジュラー式拡張デバイス「EVOL」である。現在クラウドファンディングサービスKickstarterで、製品化に向けた資金調達を行っている。
EVOLは、iPhone 6またはiPhone 6 Plusの背面を覆うジャケットタイプのケース。メモリ、バッテリ、レンズ、SIMカードスロットといった機能を備えるモジュールを取り付けることで、iPhoneにさまざまな機能を追加できる。モジュール式であるため、ユーザーの必要に応じて好きな機能を選んで搭載することが可能。さらに、厚さがわずか3mmしかなく、iPhoneのスマートなデザインを損なわない点も魅力的だ。
現時点で利用可能なモジュールは以下の通り。
また、現在開発中で量産時に提供できる予定のモジュールは以下の通り。
さらに、EVOLの開発チームは、iPhoneの充電・同期を行うLightningケーブルを磁石の力で取り付けられるようにする“MagSafe風”アダプタ「MagAdapter」、iPhoneの充電・同期だけでなくApple Watchの充電も行えるドック「EVOL Dock」といったアクセサリも用意する。
Kickstarterでの支援受付は6月23日に締め切られる。記事執筆時点(日本時間6月16日11時)で、目標額5万ドルに対して2万ドル強の資金が寄せられている。
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