仮想現実(VR)大手企業の1社であるOculus VRがまもなく、消費者向けに同社の主力ヘッドセットを発売する準備を整える。
Facebookが2014年に20億ドルで買収した同社は米国時間6月11日、ヘッドセット「Rift」を2016年初頭に発売する計画だと述べた。また意外な展開として、Microsoftと提携して、ゲーム機「Xbox One」とOculusの製品を連携させる予定であることも明かした。
今回初めて詳細が明かされたRiftの正式版には、ビデオゲーム機Xbox One用のコントローラが同梱されるとOculusは述べた。また同製品には、ユーザーが座っている場合でも室内を動き回っている場合でも人体の動きを追跡するカメラが搭載される予定だ。その動きをゲーム内で解釈することにより、あたかもゲームの世界の中にいるような感覚をユーザーに与える。
またOculusは、「Oculus Touch」というハンドコントローラも開発している。片手に1つずつの対になっており、ベースの周囲に輪っかが付いた小さなジョイスティックのような形状をしている。このハードウェアは、よりリアルな手の動きを仮想現実の世界に取り入れ、ユーザーがその世界と触れ合えるように設計されている。
「VRによってわれわれは、あらゆるものをあらゆる場所で体験することができる。VRはそれほど強力なものだ」とOculusを統括するBrendan Iribe氏は述べた。同社のハンドコントローラを使用して、開発者らは独創的なものを開発することができると同氏は述べ、また、Xboxとの提携によって、Oculusはヘッドセットを開発する他の企業とは異なる存在になると述べた。「われわれは、VRという単一のミッションを追求している」(Iribe氏)
消費者向けの正式版を披露したことは、消費者の関心を引くためのOculusの取り組みに間違いなく貢献する。これまで消費者には、同ヘッドセットのプロトタイプやデモビデオしか公開されていなかった。しかし同社は、同ヘッドセットの価格について、まだ明言を避けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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