太陽誘電は6月11日、CD-Rなど光記録メディア事業から撤退すると発表した。12月末をもって記録製品の販売を終了する。
HDDの大容量化やクラウドサービスの普及により、想定を超える市場の縮小と原材料価格の高騰などの影響から、収益改善は困難な状況にあると判断したという。
太陽誘電は1988年のCD-R開発以来、CD-R、DVD-R、BD-Rなどの光記録メディア事業を推進してきた。海外メーカーの台頭による競争激化などもあったが、高品質な日本製の光記録メディアとして多くのユーザーに親しまれてきたという。
あわせて、「Victor」ブランドを販売してきた、太陽誘電傘下のビクターアドバンストメディアは記録製品事業をはじめとする全ての事業から撤退することを発表。ソニーと太陽誘電の合弁会社で、「That's」ブランドを展開してきたスタート・ラボも同日付で記録型光ディスクの営業を終了することを発表している。
今後太陽誘電では、電子部品の中でも特にスーパーハイエンド商品に経営資源を集中して事業構造を変革し、収益体質の改善に取り組むとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」