サムスンが同社の決済機能「Samsung Pay」を米国と韓国で「9月のどこかの時点」で開始することが明らかになった。これは同社のエグゼクティブバイスプレジデントRhee Injong氏が、ソウルで開催された投資家向けのイベントで現地時間6月3日に明らかにしたもので、Reutersが報じた。また、同氏によれば、サムスンはこの2カ国でサービスを立ち上げたのち、中国や欧州などの市場にもサービスを拡大する予定だという。
Samsung Payは、近距離無線通信(NFC)を利用し、対応のレジ端末にサムスン製のスマートフォンをかざすだけで商品やサービスを購入できるサービスで、3月の「Mobile World Congress 2015」で初披露された。この発表の際には、サムスンの最新フラッグシップモデルで、同サービスに対応した初の製品である「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」も同時にお披露目されている。
ただし、Samsung Payはそのサービス開始当初から、複数の競合サービスとの戦いに直面することになる。これらのサービスはすべて、利益性の高いモバイル決済市場でシェアを得ようと争っている。調査会社のeMarketerによれば、2014年には米国だけで、スマートフォンによる決済金額が35億ドルにのぼったという。さらに2018年までには、この金額は1180億ドルに急上昇するとみられている。世界全体でのモバイル決済の規模は、今後3年間のうちにこの数字を大幅に上回る額に達するのは確実とみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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