会員制の転職サイト「ビズリーチ」を運営するビズリーチは5月26日、完全無料の求人検索サービス「スタンバイ」を公開した。企業は無料で求人情報を作成・公開して管理でき、成約時の追加手数料も発生しないという。同社では1年で5万社、20万件の求人情報を掲載したいとしている。
スタンバイは、ビズリーチや他社が保有する求人情報を一括で検索できるサービス。求人情報に特化したGoogle検索のようなイメージだ。企業はITの専門知識がなくても5分程度で求人情報ページを作ることができ、サイト上で応募管理ができる。求人ページは自動でスマートフォンに最適化されるという。広告モデルによって企業は完全無料で求人情報を掲載できるが、ビズリーチでは当面、収益化は重視しないという。
仕事を求めるユーザーは、職種や会社名、「在宅ワーク」といったキーワードと、勤務地を入力して検索するだけで、国内すべての企業の正社員からアルバイトまで、幅広い雇用形態の仕事を探すことができる。同社によればサービス開始時点で約300万件の求人情報を検索できるという。
同日の記者発表会で登壇したビズリーチ代表取締役社長の南壮一郎氏は、人材を外部から採用できていない企業の約半数が「コストに見合う効果が期待できない」と答えており、必要な人材が採用コストを理由に確保できていないとする、中小企業庁の「中小企業白書」(2015年版)の調査データを紹介。アベノミクス効果で景気が上向いたと言われているが、人材不足に悩む企業は増えていると指摘する。
また、同社はこれまで年収500~2000万円のプロフェッショナル人材を対象にした転職サイト「ビズリーチ」と、20代の若手社員向けのレコメンド転職サイト「キャリアトレック」を運営しているが、あくまでも一部の領域に特化した採用サービスだったと説明。創業から6年が経ち、3期連続での黒字化を達成しているこのタイミングで、「世の中すべての企業と働く人のためのサービスを作ってみたい。採用革命を起こす」と意気込んだ。
同日には、遊び・体験の予約サイト「asoview!」を運営するアソビューとの提携も発表された。asoview!を利用する全国のレジャー事業者に対して、無料で採用サービスを提供する。
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