サンフランシスコを拠点とする新興企業で、コンテンツクリエイター向けのデジタル決済システムを提供してきたTugboat Yardsがサービスを終了し、Facebookに吸収されることになった。
Tugboat Yardsの最高経営責任者(CEO)で共同創立者のAndrew Anker氏は、同社のブログへの投稿でこのニュースを発表した。それによると、2015年6月30日(米国時間)からサービスの終了を開始し、同社のチームはFacebookに移ってニュースおよび動画プロダクトの仕事に従事すると述べた。
2012年に設立されたTugboatと同社の埋め込みウィジェットは、複雑な決済スキームを経由せずにファンから金銭的支援を得る方法を求めていたパブリッシャーやコンテンツクリエイターの間で人気を得た。
「Tugboatを立ち上げた最初の理由、つまり小規模から中規模のパブリッシャーを対象とした適切なオーディエンスマネジメントのプラットフォームがないという状況は、3年を経た現在も変わらない」と、Anker氏はブログ投稿で述べている。「Facebookで、これまでよりはるかに広い視野を持って、こうした状況の解決に取り組む機会を得たことをうれしく思う」
Anker氏は、FacebookがTugboatのチーム、あるいは同社の技術をどう活用しようとしているのかについては、明言しなかった。しかし、ニュース関連のプラットフォームを充実させようとしている最近のFacebookの動きを考えると、Tugboatが持つ専門知識は、パブリッシング全般に関してFacebookが目指すものに大いに役立つ可能性がある。
更新情報:Facebookの関係者によると、同社はTugboatを買い取ったわけではなく、正式な買収というよりも「買収と人材獲得の中間のような」形態だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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