パイオニアとレコチョクは5月8日、車載専用の定額制音楽ストリーミングサービス「ミュージッククルーズチャンネル」の提供を開始すると発表した。パイオニアが、カロッツェリアブランドの2015年モデルとして発表した「サイバーナビ AVIC-ZH0999/VH0999」シリーズ計8モデルで使用できる。
ミュージッククルーズチャンネルは、レコチョクの音楽ストリーミングソリューションサービス「replay」とパイオニアの楽曲レコメンド技術をかけあわせたラジオ型ストリーミングサービス。「特選チャンネル」「レコメンドチャンネル」、「マイチャンネル」の3つに大きく分けられ、サービス開始時には約100万曲を提供する。年間税別価格3000円で利用ができ、対象機器購入者は初回使用日から1年間無料で使用できる。
使用するには対象の「サイバーナビ」とスマートフォンが必要で、スマートフォンに無料の専用アプリ「replay」をダウンロードし、スマートフォンとナビをBluetoothで接続することで使用が可能。チャンネル選局などはナビ本体のタッチモニタから操作ができる。
パイオニアの楽曲レコメンド技術を利用することで、車内における新しい音楽体験を提供できることが特徴で、再生中の楽曲に対し、最大24種類のお薦めチャンネルを自動的に生成して画面に表示するレコメンドチャンネルを用意。パイオニア独自の楽曲解析技術とミックス技術により、楽曲をメドレー再生する「MIXTRAX」機能も備え、ノンストップミックス再生や、楽曲の再生時間を「LONG」「SHORT」から選べるなど、新たな音楽の聴き方を提案する。
マイチャンネルを利用すれば「気持ち」「シチュエーション」「時間」「季節」などの中から最大3個の属性を組み合わせて、ドライバーの好みにあう独自のチャンネルを作成し、登録することが可能。特選チャンネル、レコメンドチャンネルをマイチャンネルに登録もできる。
スマートフォンや外部モニタへ歌詞が表示できるほか、ボーカル部分をカットして再生できる「BGMモード」も用意。電話の発信、着信時に再生中の楽曲を一時停止して自動的に「ハンズフリーモード」に切り換える、ハンズフリー通話連携にも対応する。
対応機種はサイバーナビ AVIC-ZH0999/VH0999シリーズ計8モデルのみで、以前の機種へのアップデート対応などはしないとのこと。2016年以降のモデルへの採用に関しては、現在検討中としている。
レコチョクではreplayを、さまざまな企業、サービスとのコラボレーションによって音楽チャンネルを提供する新たなBtoBtoCサービスと位置づけており、パイオニアとの協業はその第1弾モデルになるとのこと。
レコチョク常務執行役員の山崎浩司氏は、自身の名刺の裏書をモニタに映し出し「音楽×○○と空白部分を作った名刺を配っている。今回は『クルマ』というキーワードを当てはめた。車の中で新しい音楽に出会ってもらいたい」と話した。
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