学習管理プラットフォーム「studyplus」を提供するスタディプラスは5月8日、5月時点でユーザー登録数が110万件を超えたことを発表した。大きなプロモーション施策は講じておらず、大学受験生を中心に口コミで広がっているという。2014年5月のユーザー登録数は40万件あまりだった。
studyplusは、学習記録の可視化や他ユーザーとのコミュニケーションを通じて、学習を習慣化できるというサービスで、学習とコミュニケーションを掛け合わせた「ソーシャルラーニング」の領域に含まれる。同領域には動画学習プラットフォーム「schoo WEB-campus」のスクーや、中高生向けライブ授業動画配信サービス「アオイゼミ」の葵などがあるが、studyplusは“学習管理”を強みとする独特な存在だ。
主な収益源はバナー広告で、スタディプラス代表取締役の廣瀬高志氏は「順調に売り上げが伸びている」と話す。また、リクルートマーケティングパートナーズの進学情報サービス「リクナビ進学」と業務提携し、studyplusのアプリ内から志望校や併願校に資料請求ができるようにするなどし、収益を得る機会を増やしている。
5月8日には、フェムトグロースキャピタル投資事業有限責任組合と朝日新聞社から1億8500万円を調達したことも発表した。調達資金は、主にエンジニアを中心とした人材採用の強化に充てるという。
廣瀬氏は「ソーシャルラーニングはまだ深掘りの余地がある。機能の拡充に集中し、つながった人たちがお互いのプラスになるようなコミュニケーションができることを追求していく」と意気込む。今後、これまでに蓄積された学習データを活用し、各大学合格者の勉強方法の傾向などを可視化することにも取り組んでいくそうだ。
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