かつて人気を博した匿名で秘密を共有できるアプリ「Secret」が終わりを迎えることが、誰の目にも明らかとなった。
Secretの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のDavid Byttow氏は、苦戦していた匿名メッセージアプリSecretを「心苦しいが」終了すると米国時間4月29日にツイートした。アプリをApp Storeから削除し、「すべてのコンテンツとデータを永久的に消去する手続きにただちに入る」という。
Secretは、匿名性を保ったまま友人や知らない人と秘密を共有できることをうたっており、約3500万ドルを資金調達で獲得していた。
Secretは、元Google社員でモバイル決済サービス「Square Wallet」に携わった経験のあるByttow氏と、元「Google+」プロダクトマネージャーのChrys Bader-Wechseler氏が2013年に開発した。しかし、匿名による自由な言論が憲法で明確に禁じられているブラジルで同アプリが禁止されるなど議論が沸騰して悪評が高まり、競合する匿名アプリ「Yik Yak」「After School」「Whisper」が市場をリードする中、Secretの人気は衰えていった。2015年1月にBader-Wechseler氏がSecretを離れると、その他の中心メンバーもすぐにそれに続いていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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