Androidアプリレビュー

モバイルデータ通信の容量を最大50%圧縮できる「Opera Max」

アプリ名: Opera Max(Ver.0.9.796)
金額:無料(2015年5月5日時点)
カテゴリ:ツール
開発:Opera Software ASA
使用端末:KYOCERA KCP01K
おすすめ度:★★★★☆

 「Opera Max」は、ブラウザなどで発生する、モバイルデータ通信の容量を圧縮できるアプリだ。データやアプリの種類によっては50%程度の通信量を削減できるので、通信量制限がシビアなMVNO回線を利用している場合など、少しでも通信量を抑えたい環境で威力を発揮する。

 アプリ名で誤解されがちだが、本アプリはブラウザではなく、インターネットに接続するさまざまなアプリと組み合わせ、データを圧縮してくれるアプリだ。本アプリをオンにしておくと、3G/LTE回線を通じたモバイルデータ通信は、すべて圧縮されるようになる。効力はあらゆるアプリに及ぶので、圧縮にあたって何らかの専用アプリに乗り換えるなどの必要はなく、それゆえ本アプリの存在をふだん意識することはまったくない。せいぜい通知バーにアイコンが表示されるのと、更新の手間(後述)がかかるくらいだ。

 データの圧縮率は通信の種類によっても異なり、例えばブラウジングでは、通信量を30~50%も削減できる。写真や動画についても、そこまで高い圧縮率ではないものの、同様に効果を発揮する。ただし圧縮されることで画質が露骨に悪くなる場合があるので、必要に応じて設定画面の「画像の圧縮」「動画の圧縮」でオンとオフを切り替えてやるとよい。

  • ホーム画面。画面上部で機能のオンオフを切り替えられる。下段にはアプリごとの通信量と、圧縮されたパーセンテージが表示されている

  • 個々のアプリごとに、日毎の通信量および圧縮されたパーセンテージを表示できる。不具合が起こるようであればアプリ単位でオフにすることもできる

  • 特定のアプリについて、モバイル通信時には利用できないように設定することも可能

  • 「画像の圧縮」「動画の圧縮」それぞれについて本アプリを用いるか否かを切り替えられる。この設定は前述のアプリ単位ではなく、全アプリに適用される

  • アプリは定期的に更新する必要がある。ポップアップが表示されるので指示に従ってタップしていくだけだが、少々わずらわしい

  • 本アプリ自体がプロクシサーバとして動作するため、VPNとの併用はNG。またテザリングでの利用は不可能だ

 一方、Google Playストアからのアプリのダウンロードなどでは、圧縮の効果はほとんど見られない。本アプリはプロクシとして動作する仕組みになっており、オンにした状態ではすべての通信がOperaのサーバを経由するようになるので、VPNとの併用もできない。また暗号化された通信では適用されず、さらにテザリングでの利用も不可能だ。

 このように、向き不向きはあるものの、外出先での利用頻度が高いブラウジングで30~50%もの通信量削減が見込めるのは、やはり大きな魅力だ。アプリごとの圧縮状況は画面上で確認でき、不具合が出るようならアプリ単位でオフにできるほか、Wi-Fiでのみ通信を行うよう設定することも可能であるなど、モバイルデータの通信量削減に多大な効果を発揮する。期限切れの手動更新がややわずらわしいのはデメリットだが、なにせ無料アプリということで、気軽に試して効果のほどを確認してみてはいかがだろう。

>>「Opera Max」のダウンロードはこちらから

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