「SendItz」は、スマートフォンとの連携を主眼に置いたファイル転送サービスだ。1ファイルあたり最大2Gバイト、合計で100Gバイトまで同時にアップロードでき、ユーザー1人あたり1Tバイトもの大容量が利用できることが特徴だ。
使い方は簡単で、トップページに用意されているフォームに、自分のメールアドレス、相手のメールアドレス、相手へのメッセージを入力し、ファイルを指定して「Send Itz」ボタンをクリックするだけ。アップロードが完了すると、ダウンロード先のURLを記したメールが相手に届くという流れだ。メールを受け取った相手は指定されたURLにアクセスし、ダウンロードすればよい。
ダウンロード先のURLはメールに記載される以外に、アップロードが完了した時点でトップページにも表示されるので、こちらをSMSなどで知らせるのでもよい。パスワードや回数制限、ダウンロード完了通知や手動削除といった細かいオプションは用意されておらず、基本的に容量がいっぱいになるまでは削除しないというスタンスのようだ。
本アプリのメリットは、iOSとAndroid用のアプリが用意されていることだ。アプリからは送信や受信など、ウェブサービスと同じ操作が行えるほか、フォルダを作成してその中に保存したり、ダウンロードせずにそのまま転送するなど、むしろウェブサービスよりも機能が豊富だ。むしろスマホアプリこそがメインで、ウェブサービスはおまけのように感じるほどだ。
デメリットは、日本語のファイル名とメッセージが文字化けすることと、転送速度があまり速くないことだ。容量制限が緩いために回線が長時間専有されるのが原因のようで、深夜の時間帯に試してみたところ、2Gバイトのファイルのアップロード完了に2時間弱かかった。とはいえアップロード完了を待って何か作業をする必要はなく、ブラウザさえ閉じなければあとは放置しておけば完了後に自動的にメールが送信されるので、特につきっきりになる必要はない。大容量の特徴を活かして、スマホとPCのやりとりを中心に活用したいサービスだ。
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