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チケット売買「Ticketbis」はなぜ4年で71億円の売上を達成できたのか - (page 2)

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海外展開の成功に不可欠なのは、“現地に行き、現地の実情を知ること”

――創業から約4年で売上71億円というのは非常にインパクトの大きい数字です。ここまで急成長できた要因はどこにあると感じていますか。

Jorge Diaz Largo氏: : ここまで成長できたのには2つの要因があると考えています。ひとつは、創業時からグローバルでサービスを展開した点。今や世界で14の拠点を持ち40カ国以上でサービスを展開するまでに至りました。もうひとつは、とにかく良いサービスを作ろうとブラッシュアップしていったという点です。サービスの改善とマーケティング戦略の見直しがユーザーに良い体験を提供し、そこから口コミでユーザー数が増えていくという好循環が成長のドライバーになったのではないかと思います。

 加えて、チームの成長、成熟も大きい要因ではないかと思います。戦略・戦術・実行の各フェーズでスタッフがさまざまなトライをしながら知見を貯めて成長して、サービスの成長に貢献できる人材になることで、チーム全体が強くなるのです。入社当時は地域のマーケティング施策のオペレーションを担当していた人材が、今やグローバル戦略を考えるようになっています。チームの成長がサービスの成長を牽引しているのです。

――人材の話になりましたが、チームの行動ポリシーとして大切にしていることはありますか。

Jorge Diaz Largo氏: : 考えたらすぐに行動に移すことが重要ではないかと考えています。たとえば、ある地域に新たに進出しようと考えたら、すぐに現地に行って市場のリサーチを始めるなど行動を起こすのです。市場の状況や想定されるターゲットユーザーのニーズを理解するためには、必ず現地に赴き、行動して、現場で知見を貯めることが不可欠です。そのバイタリティは、成長の大きな原動力であると考えています。

 加えて、高い目標に挑むことも重要ではないかと考えています。今のTicketbisの姿は、グローバルで良いサービスを提供しようと高い目標を掲げて地道に努力してきた結果であり、小さな成功で立ち止まらなかったからです。優れた才能を持った人材が集まり、その総力を挙げて目標に挑戦し続ける姿勢が重要です。2014年は71億円という売上を達成しましたが、2015年は120億円というさらに高い目標を掲げて動きだしています。


マーケティング&プロダクト担当副社長のJorge Diaz Largo氏

――その目標の達成には何が必要だと考えていますか。今後のTicketbisの成長に必要なものは何かを教えてください。

Jorge Diaz Largo氏: : 「分析と理解」ではないかと思います。目標に挑戦するためには、市場の現状を徹底的に把握して戦略を固めることが重要です。市場に競合がいる場合には、どうすれば競合優位性を出せるかを常に考えることも必要でしょう。そして仮に目標が達成できなかったとしても、データを分析して何が失敗の要因だったのか、どう改善すればいいのかを考えることが大切です。

 挑戦の結果がどのような形になっても、集まった才能によって何かを生み出すことが重要です。私たちは、市場ニーズを理解してチケットの売り手、買い手にとってもっと利便性の高いスキームがあるのではないかという命題を考え、提案していきたいですね。日本のチケット流通にも新しい風を吹き込みたいと考えています。

――最後に、グローバルで成功したスタートアップ企業として、日本のスタートアップにメッセージをいただけますか。

Jorge Diaz Largo氏: : ビジネスを成功させる上でもっとも大切なものは、「データ」であると思っています。ビジネス開発に挑戦する中で蓄積されるデータをどのように活用していくべきかを考えることは必須であり、成長することをコミットできるデータを蓄積して初めて、成長のための戦略を描くことができるのです。起業家は大きなマーケット規模に挑戦したがる傾向にありますが、そのためにはまず小さな市場規模でデータを蓄積することでビジネスの有効性を実証して、それから大きな市場に挑戦すべきです。

 また、日本のスタートアップの中には、日本国内で成功したビジネスモデルを海外でどのように展開するかを考えている人も多いと思います。そういう人に言えるアドバイスは、現地に実際に行き、市場の実態やスタートアップコミュニティの声を知ることが、海外展開を進めるための唯一の方法だということです。現地に行かなければわからないことはたくさんあります。現地で学び、データを貯めることや、現地の事情に精通した人材を活用していくことが重要です。マーケティングは国が違えば特徴が全くことなります。現地からのフィードバックをいかに有効に活用するかが大きなカギだと言えるでしょう。

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