後ろまでちゃんと見える--ソニーのヘッドトラッカー搭載HMDでアイマスライブを体験

佐藤和也 (編集部)2015年03月23日 18時38分
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 ソニーマーケティングは3月21日と22日の2日間、東京ビッグサイトで開催されたアニメイベント「AnimeJapan 2015」にて、アイドルマスター シンデレラガールズのライブを360度映像で体験できるプロトタイプのヘッドマウントディスプレイ(HMD)を出展した。

 このHMD出展は前回のAnimeJapan 2014に続くもの。2013年11月に発売された「HMZ-T3W 」を使用し、後部にプロトタイプのヘッドトラッカーを搭載。頭の動きを検知し、たとえば右を向いたら右側、左を向いたら左側、上を向いたら天井や空、下を向いたら床や地面といったように、360度を見渡せる視聴空間を再現するというものとなっている。

  • 2013年11月に発売されたHMD「HMZ-T3W 」を使用

  • 頭の後部にプロトタイプのヘッドトラッカーを搭載

  • ヘッドホンを装着し、キャリブレーションの設定が完了すると映像がスタート。ライブ空間を存分に楽しめる

 前回はアイドルマスターのゲーム空間を再現するというものだったが、今回は日本武道館で開催されたライブイベント「リスアニ!LIVE-5」より、1月24日のアイドルマスター シンデレラガールズのステージを、アリーナ席最前列から360度カメラで撮影した映像を楽しめるというものとなっていた。

 正面を向けばステージいっぱいに広がって歌い踊るキャスト陣、左右を見ればサイリウムを振って盛り上がる観客たち、後ろを向けばサイリウムの海が眼前に広がるといった具合に、頭の動きと連動して意図した場所の光景が広がるというのは、より没入感が増す。特に後ろを向くということは、頭だけではなく体も動かさなければならない。ごくごく当たり前のことではあるが、体を動かすことそのものが現実感を出している。

  • これはブースの大型モニターでデモを行ったときのもの。正面にステージが映し出されている

  • 少し下を向くと、ビデオカメラ撮影用としてしかれているレールが見える

  • 後ろを向けばサイリウムを振る観客の姿。画像にはぼかしを入れているが、それだけ間近に感じられると思ってほしい

 映像はテーマソング「お願い!シンデレラ」と、テレビアニメ主題歌「Star!!」のダイジェスト。約3分程度のものだったが、初めて見る映像だけにいろんな方向を見ているだけであっという間に終わってしまった。ことカメラの位置がアリーナ席最前列ということで、ステージよりも客席のほうが近いため、盛り上がる観客の顔が近くそちらのほうに迫力を感じたほか、正面のステージ側を向いて少し下の方を見ると映像を撮影するビデオカメラが左右に動いていたり、そのケーブルをさばいているスタッフの姿も見られたり、さらには写真撮影のオフィシャルカメラマンがいたり……。ステージだけではなくいろんなところに目を配っていたがゆえ、スタッフのような感覚で見ていたのも正直なところだ。もちろん楽しみ方としてはいろんな方向を見るのもあり、お気に入りのキャストだけを追いかけ続けるというのもありだろう。

 ことシンデレラガールズのライブはファーストライブセカンドライブも拝見しているのだが、魅了されるステージパフォーマンスが臨場感高く再現されているのは大きな魅力と感じた。また最前列で見るという機会はなかなかないため、普段は見られない視点からライブを見るというだけでも新鮮な気持ちに感じた次第だ。

  • ブースの様子。21日開場直後のものだが、真っ先に足を運ぶユーザーも少なくなかった

 前回と同様、今回も順番待ちの列が絶えず高い人気を誇っていた。商品化の声も高いとしているが、現状では予定がないとしている。それは単にハードではなく、360度映像に対応したコンテンツのラインアップをどのようにそろえて提供するかというソフト面での課題もあるという。とはいえ、昨今のVR(バーチャルリアリティ)界わいの熱の上がり方を考えれば、将来的にはこういった視聴システムが商用ベースで展開される可能性はあると推測している。またVRは体験してみないとすごさがイメージできない部分もあるが、360度映像のライブ体験というのは、すごいものとイメージしやすいものでもあるため、普及に向けたひとつのステップになりやすいと感じている。

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