UPDATE 米連邦航空局(FAA)は米国時間3月19日、Amazonに「実験的耐空証明書」を発行し、同社が「Amazon Prime Air」配送ドローンの研究開発や操縦訓練を実施することを認めた。この証明書は、免許を持つ操縦士が日中、400フィート(約121.9m)以下の高度で無人航空機を遠隔操作するのを認めるものだ、とFAAは声明で述べた。
Amazonは2013年12月、ドローンを使った配送サービスをテストしていることを発表し、大きな話題を呼んだ。Amazon Prime Airと呼ばれるこのサービスの狙いは、無人機(リモコン飛行機と同じくらいの大きさ)を使って、靴箱サイズの荷物をほかの配送サービスより早く顧客に届けることだ。当初、人々はこの近未来的な配送プロセスに興奮したが、同配送サービスの提供がすぐには開始されないことが分かると、騒ぎは収まった。同社は継続的なテストのほか、米国の議員やFAAからの厳格なプライバシー規制にも直面している。
FAAは2月、商用無人航空機に関する要件の提案を発表し、商用ドローンの日常的使用の合法化と規制に向けて大きな一歩を踏み出した。FAAは、ドローンの重量は55ポンド(約25kg)未満でなければならないとし、ドローンの操縦は日中のみとし、飛行はドローン操縦者が視認できる範囲に限られると述べていた。
これらの新たな規則は、テレビ番組や映画の撮影、農地の測量、橋の点検など、ドローンの幅広い使用を認めたものだが、Amazonが想定しているような配送用ドローンの使用の可能性は否定していた。ただし、この規則はまだ確定しておらず、変更される可能性も残されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」