ミクシィは3月19日、チケット売買サービス「チケットキャンプ」の全株式を取得して子会社化することを発表した。買収額は約115億円。
チケットキャンプは、コンサートや演劇、スポーツなどの公演チケットをユーザー同士で売買できるサービスで、2013年から運営している。スマートフォンに最適化されたアプリや、チケットが届くまで代金を事務局が預かる「あんしん決済」機能などを提供しており、2014年12月の流通総額は約8億円にのぼるという。
ミクシィは、SNS「mixi」やスマートフォンゲーム「モンスターストライク」で培ったマーケティングやアプリ開発、カスタマーサポートなどのノウハウを提供し、フンザの持つサービス開発力やチケットフリマサービス運営のノウハウと融合させることで、同事業の拡大を加速させるとしている。3年以内に50%以上のマーケットシェアを目指すという。
将来的には、興味関心事でつながっている「mixi」のコミュニティと連動することでユーザーのライブエンターテイメント体験をより豊かにするほか、主催者公式チケットのマーケットプレイスの創出なども視野に入れているという。
ミクシィでは、今回の株式取得を目的に金融機関から借入れを行う予定。同社広報はその理由について「手元のキャッシュは積み上がってきているが、来期(5月)の納税など大きなキャッシュアウトを予定しているため、短期的な借入を実施する」と説明している。
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