デジタルパブリッシング事業の拡大を着々と進めていたLinkedInが、一転して本来の中核事業である求人マッチングに目を向け、Careerifyを買収することになった。
2009年に創設され、トロントに本拠を置く新興企業のCareerifyは、オンラインの求人および人材獲得プラットフォームを運営し、従業員による人材紹介や内部募集といった業務の管理をサポートしている。
現時点で、Careerifyの著名なクライアントには、Microsoft、Deloitte、Grouponなどが名を連ねる。
買収の金銭的条件は明らかになっていない。
Careerifyの創設者で最高経営責任者(CEO)のHarpaul Sambhi氏は現地時間3月16日、ブログの投稿で買収を明らかにし、Careerifyが単独では実現できないものをLinkedInが約束してくれたと述べた。
それは簡単に言えば、事業を「大規模」なものに拡大し(なおかつ成功する)ことだ。
「当社が事業を始めたのは、近年最悪の1時期に数えられる不況に見舞われていたときで、当時は多くの求職者にとって、仕事探しが『乾草の中に針を探す』ように困難なものだった」とSambhi氏は述べる。「そこで当社は紹介ソリューションを開発し、企業内で募集中の仕事に関して、従業員のソーシャルネットワーク上での人脈をリアルタイムにスキャンし、最適な求職者をピンポイントで見つけ出せるようにした」
Careerifyは、今後も既存顧客へのサービスは継続し、従業員を介した紹介ソフトウェアのサポートを提供する予定だ。
ただし、同社の技術がLinkedInのインフラに統合されることになるため、新規顧客の受け入れは停止するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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