ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は3月12日、3月26日発売予定のPS4用ソフト「Bloodborne」の完成発表会を秋葉原UDXシアターにて開催した。
本作は、“獣の病”と呼ばれる風土病が流行している呪われた古都「ヤーナム」を舞台に、プレイヤーは獣を狩っていくというアクションRPG。SCE JAPANスタジオとフロム・ソフトウェアと共同開発による完全新作タイトルとなっている。高い評価を得たアクションRPG「Demon’s Souls」(デモンズソウル)を手がけた組み合わせとあって、本作にも注目が集まっている。
発表会の冒頭ではSCEJAプレジデントの盛田厚氏が登壇。PS4本体の世界累計実売台数が2020万台を突破したことに触れ、国内での販売台数について明言はしなかったものの、大型タイトルが3月前後に次々と発売していることから、直近でも大きく伸びているとアピール。発売日を延期したことについては「お待たせしたが、非常に高い完成度の作品に仕上がっている。ワールドワイドで戦えるタイトルであり、日本からこのようなソフトが発売できることをうれしく思っている。日本で生まれたプレイステーションだからこそ、日本が頑張らないと始まらない。本作でもう一段階、PS4の実売を伸ばしていく」と語った。
ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏も登壇。吉田氏は吉田氏は世界各地のゲームイベント会場や自身のTwitterで、発売を待ちわびているファンの声をたくさん聞いたという。そして本作については「期待しているファンを満足させつつ、いい意味で裏切ること、そしてPS4でなければできないことを目標に制作した」とコメント。時間はかかったもののクオリティには自信を持っているとのことで、吉田氏自身も発売が楽しみだとした。
本作のディレクターを務めるフロム・ソフトウェア取締役社長の宮崎英高氏は開発を振り返り、同社では初めてのPS4タイトルということもあって「開発は簡単ではなかった」としながらも、完成までたどり着けたという。またプレイヤーに向けたメッセージとして「ぜひ、おぞましい体験を楽しんでもらえれば」とコメントした。
本作のプロデューサーを務めるソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ JAPANスタジオの山際眞氏ならびに宣伝を担当するSCEJA北尾泰大氏が概要を説明するとともに、本作のテーマとして「未知の探索」「死闘感」「新たなオンライン体験」を挙げた。そしてここでは新たなオンライン体験につながる「聖杯ダンジョン」のデモプレイが行われた。
聖杯ダンジョンは簡単に言えばランダム生成のダンジョン。ゲームを進めると手に入る「聖杯」を使い、聖杯の儀式を行うことによって聖杯ダンジョンが作られる。プレイヤーによって違うダンジョンができあがるため、作るたびに新しい攻略体験ができるというもの。またIDのような「聖杯文字」を通じてプレイヤーとダンジョンを共有することも可能となっている。
デモプレイでは3層構造となっている「トゥメル遺跡」に挑戦。各層のボスを倒しながら進み第3層のボスを倒してクリアとなる。ここでは第1層のボスを倒すまでを実演する……はずだったのだが、そのボスまでたどり着けなかったり、第1層のボスに倒されてしまうというデモプレイとなってしまった。本作は前述した死闘感をイメージできるほど、高難易度のゲームとされている。その高難度であるがゆえ、試行錯誤する攻略の楽しみがあり、クリア時の快感につながっているという。
初めて触るプレイヤーならともかく、幾度もなくプレイしているであろうプロデューサーがクリアできないこともある難易度だということを示した結果となったが、山際氏は、社内の同僚が攻略についての情報交換の話題を活発にしていることに触れ「大の大人が夢中になって、残業と思ってないほど連日遊んでいる」と語り、本作の魅力をアピールした。
なお発売に向け、ミュージシャンで俳優の金子ノブアキさんがプレイヤーとして、本作の5つの死闘に挑むテレビ番組「死闘×GAME~金子ノブアキが全世界待望アクションRPGに挑戦~」を、テレビ東京にて3月16日から3月26日まで毎週月曜から木曜の深夜に放送する。番組制作は、ゲーム番組「ゲームセンターCX」の制作会社としても知られるガスコイン・カンパニーが担当。十時間以上の収録時間を費やしたという、金子さんが本作に挑んだ様子が放送される。また、公式サイトでは放送終了後に長尺のディレクターズカット版を配信予定としている。
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