実名制グルメサービス「Retty(レッティ)」を運営するRettyは3月16日、FidelityGrowthPartnersJapanおよび既存投資家から10億円を調達したと発表した。ユーザー数のさらなる増加と、米国やアジアへの展開のための体制を整える。
Rettyの2月時点の月間ユニークユーザー数は、1月から約100万人増えて700万人に達した。増加ペースが早まっているが、大きなプロモーションは実施していない。同社代表取締役の武田和也氏は「(Rettyに関する情報が)バイラルで広がるスピードがこれまで以上に加速してきた。調達した資金で体制を整えて、月間ユニークユーザー数を1500万~2000万人にまで伸ばしたい」と意気込む。
今後の海外展開では、まず、北米やアジアの外食文化が普及している都市を中心に攻める。武田氏は「日本のグルメサービスで海外で成功しているものはまだなくチャレンジングな決断だが、我々のビジョンでもある『食を通じて世界中の人々をHappyに』という思いを強く持って、一歩を踏み出したい」と決意を語る。
また同日、iPhoneアプリのデザインを大幅に刷新。簡潔に言えば「投稿者向けのデザイン」を、閲覧者にも使いやすいよう改良した。画面下部のボタンを取り除くなどし、全体的にシンプルなUIを目指した。
武田氏によれば、デザイン刷新のポイントは(1)スマートフォンに最適化した、(2)各画面で「顔アイコン」が見えるなど、リアリティを感じられる要素を目立たせた、(3)各ユーザーに合った飲食店を簡単に探せるようにした――の大きく3点。
検索の部分では、フォローや「行った/行きたい」ボタンなどの情報から判別した「“信頼できる人”がオススメしている店舗のクチコミ」を優先的に表示させるようにした。今後もアルゴリズムの改良を重ね、相性の良いユーザー同士のマッチング精度を向上させていくという。なお、Androidアプリも同様に「2~3カ月以内に刷新したい」としている。
「これがグルメ検索の新たな形。今後、開発チーム、ユーザー、投資家の皆さまの力を借りながら、『信頼できる人からオススメの店を教えてもらえる』という世界観を作り上げていきたい」(武田氏)。
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