ヤフーは3月11日、スマートフォン/タブレット向けアプリ「Yahoo!カーナビ」で、渋滞情報の高品質化とドライバーの安全運転支援の強化を予定していることを発表した。また、同アプリの機能拡充と並行して“車空間のユーザー”にさらに高い付加価値を提供することを目的とし、Yahoo!カーナビと親和性の高い各領域のパートナー企業と連携する「ヤフーカーナビプラス(仮称)」構想により、カーテレマティクス事業に参入する。
渋滞情報の高品質化策として、従来のリアルタイムのVICS情報に加え、同アプリが保有しているプローブ情報(同アプリ利用者がアプリを起動して実際に走行した情報)をもとにした独自の渋滞予測データの提供を4月に開始する予定。これにより、これまでカバーできていなかった道路を含む広範囲の情報が得られるようになるほか、VICSとプローブをミックスさせた情報の高密度化などが期待できる。
安全運転支援の強化策としては、三井住友海上火災保険のアプリ「スマ保『運転力』診断」をYahoo!カーナビと連携させる。同アプリは、スマートフォンの加速度センサやGPS情報などをもとに、ドライバーの運転力を客観的に評価するというもの。この連携により、Yahoo!カーナビを起動して運転をした後、アプリ上でドライバーの運転傾向の分析/診断が表示されるようになる見込みという。2015年夏から提供する予定としている。
ヤフーカーナビプラス(仮称)構想では、自動車損害保険や自動車整備などの領域のパートナー企業と、2015年夏より順次連携していくという。
Yahoo!カーナビは2014年7月31日にサービスを開始。現在の累計ダウンロード数は300万件弱という。3月11日には国際自動車通信技術展(ATTT)主催の「第6回ATTTアワード」で、移動の快適性の向上に加え「楽しさ」や「便利さ」などの向上に寄与したものが対象となる「ナビゲーション部門」の優秀賞を受賞した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス