モバイル決済のSoftcard、サービスを停止へ--技術と特許はグーグルがすでに取得

Charlie Osborne (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2015年03月06日 11時52分

 AT&T Mobility、T-Mobile USAおよびVerizon Wirelessの合弁会社であるSoftcardは米国時間3月4日、同社のモバイルアプリが3月31日をもってサービスを停止すると発表した。また、同じく3月31日には顧客アカウントもすべて利用できなくなるという。

 Googleは2月、AT&T Mobility、T-Mobile USA、およびVerizon Wirelessとの提携を発表した。各キャリアが販売するAndroid端末にGoogleの非接触方式モバイル決済システムをバンドルするというもので、Googleはこれと引き替えに、Softcardの技術と特許を買い取ることに同意した。これらの技術は間違いなく「Android Pay」と「Google Wallet」に取り入れられている。

 Softcardは、取引業者、銀行、テクノロジ大手、そして小売ブランドをつなぐプラットフォームの構築を目指していた。

 しかし、Softcardは2013年の本格開業後も、サービスの設定が複雑で、またアプリが一部のAndroid端末に対応していないこともあって、なかなか普及しなかった。さらに、最初のブランド名だった「Isis」も、過激派組織「ISIS」と関係が疑われることを避けるために変更を余儀なくされた。

 Googleは、スペインのバルセロナで3月2日から5日まで開催されたMobile World Congressにおいて、Android Payと名付けられたモバイル決済サービスを発表した。Android Payの決済APIを利用すると、企業は店内決済やアプリ内決済の機能をサードパーティーのアプリに持たせられる。また、消費者はクレジットカード情報を保存しておき、1クリックで支払いを済ますことができる。このAPIは、Google Walletと連携することで、さらにスムーズな決済手続きが可能になる。


提供:CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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