長い時間がかかったが、Valveは、自社の構想である「Steam Machine」がついに現実のものとなりつつあることを明らかにした。Valveは米国時間3月3日、同リビングルーム向けPCプラットフォームを11月に正式リリースするとサンフランシスコで開催中の「Game Developers Conference」で発表した。また、いくつかの同社独自のハードウェア製品について、その詳細を明らかにした。
Valveは約1年半前、「SteamOS」と呼ばれるゲーム用OSで動作し、HDTVに接続して使用するPC、Steam Machineのコンセプトを発表した。だが、2014 International CESでは複数のメーカーがSteam Machineを発表したものの、その後このプロジェクトは壁に突き当たった。同OSと対応コントローラ「Steam Controller」を完成させるのに、Valveは予想以上の時間を必要とした。そのため同社は、AlienwareやCyberPowerPCのSyberが独自製品を「Windows」ベースのリビングルーム用PCとして先行発売するのを許す形となっていた。
Steam Machineプラットフォームが日の目を見ないままに終わってしまうのではないかという懸念は、少なくとも現時点では、今回のValveの発表によって払拭されるはずだ。さらに良い兆候として、Valveは「Steam Link」と呼ばれる50ドルの新しいハードウェアを発売している。PCからテレビにゲームをストリーミングして楽しめる安価なデバイスは増えているが、Steam Linkもその1つだ。このSteam Linkでは、ゲームを1080p HD解像度と毎秒60フレームでストリーミングできるという。同社はまた、Steam Linkや他社製のSteam Machineに接続して使用するSteam Controllerを50ドルで発売することも明らかにした。
他社製のSteam Machineについてさらに述べると、このコンセプトを支持するパートナーはまだ存在しており、その中には、同様の製品をすでに販売しているAlienwareやSyberも含まれている。Valveでは、ゲーム用PCが主力のFalcon Northwestの名前も挙げているほか、MaingearもSteamゲームに対応した「DRIFT」モデルの発売を準備している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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