Uberは米国時間3月3日、地図および検索技術を手掛ける新興企業deCartaの買収を発表した。配車サービスの品質向上や、乗車時間のより正確な計算に活用するという。買収条件は公表されていない。
タクシー配車サービスに特化したスマートフォン用アプリを開発したUberは2009年の創設以来、59億ドルもの資金を調達しており、時価総額は400億ドルを超える。調達した資金で多くの都市や国にサービスを拡大し、小規模企業を買収することが可能になったが、同社は今日まで企業買収について語ったことはほとんどなかった。Uberはこれまでに他にもごく少数の企業を買収したと述べているが、企業名は公表されていない。
2014年9月にサンフランシスコで開催されたTechCrunch Disruptカンファレンスでは、最高経営責任者(CEO)を務めるTravis Kalanick氏が「(Uberは)買収モードではない」「まだ1社も買収したことはない」と述べていた。
UberはdeCartaの技術によって、相乗りサービス「UberPool」に使っている地図を強化する計画である。また目的地への到着予定時刻の計算方法も改良する。カリフォルニア州サンノゼを拠点とするdeCartaは1996年に創業し、地図、検索、ナビゲーションといったロケーションベースの機能を提供するソフトウェアプラットフォームを提供する。
買収を最初に報じたMashableによると、deCartaはUberの子会社としてその社名のまま運営を継続し、deCartaの40名の従業員のうちの30名は、そのまま同社に勤務し続ける予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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