こうした技術についてJR九州の青柳氏は、「九州地域にもアジア各国を中心に外国人観光客の増加が著しく、外国人向けのレールパスや“ゆふいんの森”をはじめとするD&S列車(デザイン&ストーリー列車)が人気だ。重要なのはそういった外国人観光客をどうやって“おもてなし”するかということ。コミュニケーションの面は気を遣っているが、今まで外国人の来訪がなかったような駅ではまだ不慣れな部分もある。(今回展示されたような)コミュニケーションを円滑にするツールの登場は歓迎したい。早期の実用化を期待している」とコメント。
一方、パナソニックの井戸氏は、今回公開した技術について「パナソニックは2020年の東京オリンピック開催に向けてさまざまな生活インフラ整備を目指しているが、“2020年までに何ができるか”、“2020年以降にどのような新しい社会を実現するか”という課題の中で特に重要なのは、増え続ける外国人観光客を受け入れるためにコミュニケーションの課題をどう解決できるかということ。今回展示した技術を通じて、外国人が日本を訪れた際に感じる“言葉の壁”というストレスを軽減していきたい」とコメント。今後は外国人向けのキャッシュレス決済やセキュリティソリューション、屋外の暑さ対策などの技術開発に取り組んでいきたいと抱負を述べた。
また展示会をプロデュースした小山薫堂氏は、今後の取り組みについて「2020年という大きな目標があると、それに向けて多くの人の心がひとつになる。このイベントをきっかけに、各地の地方創生・観光振興施策の好例を参考にしながら、どういった取り組みが外国人観光客のおもてなしに有効か各地域の人たちと一緒に考えていきたい。パナソニックや観光庁、国土交通省など関係各所にフィードバックしていき、より良い仕組みを生み出せていければ」と語った。
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