Appleの決済システム「Apple Pay」は、Visaが提供する新サービスによって欧州進出の足掛かりを得られるかもしれない。
英国に拠点を置くVisa Europeが現地時間2月24日に発表した新しい「トークン化」サービスは、消費者が出先での決済に携帯電話を使いたい場合に利用できる。このサービスでは、クレジットカード上の番号などのデータに代わり、ランダムな数列でアカウントを保護する。取引時には、実際のクレジットカード情報ではなく、トークンが送信される。
Apple Payは、米国のクレジットカード会社との間で同じ方式のセキュリティを採用しているため、今回のVisaの動きが、欧州におけるAppleの決済システムに門戸を開く可能性がある。
Visa Europeの新しいトークン化サービスは、Appleの競合各社、特にGoogleなどにも道を開く。検索大手のGoogleは米国時間2月23日、Softcardとの提携を発表し、携帯電話ユーザーと小売業者への「Google Wallet」の提供を拡大していくと述べた。Google WalletとSoftcardは、Apple Payと同じく、トークン化でクレジットカード情報を保護している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」