ネット中立性規則を復活させる提案について、米連邦通信委員会(FCC)による採決の日が待たれる中、同委員会の共和党委員が、採決を延期し、この問題について議論する時間を米国民にさらに与えるよう求めている。
FCCの委員を務めるAjit Pai氏とMichael O'Reilly氏は米国時間2月23日、委員長のTom Wheeler氏に送った書簡の中で、同氏の提案の全容を公開し、意見を受け付けるために新規則案の採決を30日以上延期するよう求めた。インターネットトラフィックの扱いに関する新たな規則案をめぐり、採決を頓挫させようとする最後の抵抗とみられる。
FCCの手続きの常として、Wheeler氏の提案は、現時点ではFCCの委員5名にのみ公開されている。一般に公開されるのは、26日に開かれる次の会合で新規則案について採決を取った後のことだ。
しかし、Pai氏とO'Reilly氏は書簡の中で、今回は例外とすべきだと訴えている。
新規則案に関する採決の日を目前に控え、議論に影響を与えようと、反対派と賛成派がFCCや米国議会、インターネットに多くの意見を寄せている。23日には、Twitterがネット中立性規則への支持を表明した。Twitterはこれまで、ワシントンを拠点とする業界団体The Internet Associationを通じて支持を表明するにとどまっていたが、この日、ネット中立性を支持する独自の公式声明を出した。
Twitterの公共政策担当責任者Will Carty氏は、ブログで次のように述べている。「『弱者』すなわち歴史的に大きな影響力をもたない側の人々に、意見を表明し、世界に訴える力を与えることは、TwitterのDNAの根幹をなすものだ」
共和党委員の試みが26日の採決に大きな影響を与える可能性は低い。5名中3名の委員が民主党員であることから、提案は可決されるとみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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