リクルートキャリアに新風--「働き方」革新プロダクトを提案、共同開発も視野

井指啓吾 (編集部)2015年02月19日 14時00分

 リクルートキャリアは2月19日、業務支援を目的とした自社開発中のデバイスやアプリなどを紹介し、コラボレーション企業や導入企業を募るプラットフォーム「カクシン」を公開した。目指すのは、労働者が単純作業や雑務に費やす時間を削減し、生産性を高められるプロダクトの創出と事業化。これを外部のさまざまな企業と連携して実現したい考えだ。

  • 「カクシン」トップページ

 各プロダクト紹介ページはクラウドファンディングサイトのようなデザイン。サイト訪問者はプロダクトへの出資はできないが、興味のあるプロダクトに対して「ほしい!」ボタンを押し、メールアドレスを登録したり、Facebookと紐付けたりすることで、先行利用案内などの特典情報をメールマガジンで受け取ることができる。多くの「ほしい!」を得たプロダクトは、リクルートキャリアが製品化を検討する。

 掲載されるプロダクトは、個人利用からチームや組織で利用するものまで幅広い。開始当初は、名刺入れにスキャナを内蔵することで、名刺交換後すぐに組織内で名刺をクラウド共有できる「ケースキャン」、外出の多い営業担当者らの報告作業の負担の減らし、チームの状況を可視化する自動“ワークログ”サービスなど4つ。カクシンを運営する同社 次世代プラットフォーム統括部 クライアントIoTグループのシニアプロデューサーである宮崎雄一朗氏は、「プロダクトが毎月1つ増えるペースで運営していきたい」と話す。

  • 開発中の「ケースキャン」を持つ宮崎雄一朗氏

 コラボレーション企業に求められる要素はプロダクトによって異なる。たとえば、宮崎氏が担当しているケースキャンは現状、普段持ち運びやすくするために小型化、軽量化が必要だ。そこで、そのような技術を持つ企業とは有意義なコラボレーションができる可能性が高い。

 コラボレーション企業側がリクルートキャリアに対して新しいアイデアを提案することもできる。「アプリやデバイス、ロボット、ドローン、ウェブサービス。作業が効率化できて生産性が上がるものであれば、形にはこだわらずに何でも出していきたい」(宮崎氏)。なお、リクルートキャリアが開発するプロダクトとの連携、新たなアイデアの提案ともに、企業だけでなく個人からの応募も受け付けるという。

 カクシンを企画した中心メンバーである古賀敏幹氏は、2014年11月にリクルートキャリアに入社した。「“人々の働き方を変えるようなサービス”を作るためにここに来た。そして目標への第一歩として、まずはサービスを世に発信するための器を作ることができた。ここから巣立ったサービスを、リクルートキャリアの次代のビジネスの柱に育てたい」(古賀氏)。


リクルートキャリア 次世代プラットフォーム統括部 クライアントIoTグループのシニアプロデューサーである宮崎雄一朗氏(右)、同グループの古賀敏幹氏

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