配車サービスUberはこれまで、運行関連データの開示に消極的だったが、同社は米国時間1月13日、ボストン市の交通状況改善を支援するために自社データを同市に共有する計画だと発表した。
Uberのいわゆる「スマートデータ」には、Uber乗降車時刻、乗降車位置、走行距離、走行時間などの運行詳細情報が含まれる予定だ。このデータは、運転者と乗客の両方のプライバシーを維持する形で収集される予定。
Uberがこのようなデータを都市に提供するのは初めてのことで、最初の都市がボストンというのは意外にみえるかもしれない。同市では2014年12月、Uberの運転手が女性に暴行した容疑で逮捕されている。Boston Globeによると、12月にボストン周辺でUberを含む配車サービスを利用した乗客が、暴行やセクハラ行為の被害を訴えたのはそれが4度目のことだったという。
今回の新しい提携は、新たな時代の幕開けとなる可能性がある。Uberは同社のスマートデータが、交通計画の改善、渋滞の緩和、穴の補修などの改善が必要な道路の特定といった都市計画に役立つと信じていると述べた(将来的にはさらに多くの都市にデータを提供する予定)。Uberによると、データはZip Code Tabulation Area(ZCTA)によって共有される予定だという。ZCTAとは、「米国勢調査におけるZIPコードの地図表現」である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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