iPhoneと使いたいこだわりのモバイルヘッドホン+オーディオ3選

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 年末年始に検討したいバイヤーズガイドとして、今回はスマートフォンと組み合わせて使うイヤホンなど3つを紹介する。

 自宅での作業中はMacにゼンハイザーの「MOMENTUM Black」を接続し、DUMBOというアプリを起動している。

 MOMENTUM Blackに付属するイヤホンマイク付きのケーブルを使うと、密閉型のヘッドホンでも周囲の音をマイクから入力してくれて、人からの呼びかけやドアベルの音に気付けるからだ。キーボードの打鍵音も入ってくるため、テキストを書く仕事の集中力もやや上がるように思う。

 ただ、外出先となると、もう少しワイヤレス性や軽快さにこだわりたい。一方で、ヘッドホンをしながら歩くことは、街中では注意が必要だ。そうした点に配慮しながら、ヘッドホン、イヤホンをそれぞれ1つずつ選んだ。また、デザイン性に優れ、活用方法も多彩なモバイルスピーカーを1つ選んだ。

Parrot Zik 2.0--街歩きにも安心なノイズキャンセル・ワイヤレスヘッドホン

Parrot Zik 2.0
Parrot Zik 2.0。スタルクによるデザインの、丸みを帯びたカラフルなワイヤレス・ノイズキャンセリング・ヘッドホンだ。iPhoneのアプリと連携し、音質やノイズキャンセルの細かい設定が可能となっている。ANDMESH MESH CASE for iPhone 6 Plusのオレンジ。こうしたカラーコーディネートも楽しい

 ParrotはフランスのBluetoothデバイスのメーカーだ。最近ではiPhoneやiPadから操作できるリモコン飛行体「ドローン」シリーズがヒットしている。飛んでいるドローンからの映像を手元のデバイスで見られる点もユニークだ。

 このメーカーはBluetoothヘッドホン「Zik」をリリースしている。Bluetoothとノイズキャンセル機能を搭載し、著名デザイナーであるフィリップ・スタルクの、非常にミニマルなデザインも魅力的だ。Zik 2.0は、こうした特徴を引継ぎ、よりシンプルで丸みを帯びた、人々がイメージするいわゆる「ヘッドホン」らしいデザインと、全6色のラインアップ、そして新しい専用アプリとの組み合わせを実現している。

 柔らかな手触りのイヤーパッドを装着すると、ワイヤレスでスマートフォンから素晴らしい音質が楽しめる。しかし高音質であることはこのヘッドホンの特徴の一つに過ぎない。Bluetooth接続をした状態でZik 2.0用のアプリを起動すると、自分が持っているZik 2.0と同じ色の画面が現れる。この画面からは、ノイズキャンセルのレベル、音場効果、イコライジング、アーティストのプリセット音質が選べる。特に、ノイズキャンセリングの機能は、ただノイズを消すだけでなく、外部の音声を内蔵マイクでヘッドホンに流す「ストリートモード」が搭載されているのだ。これで街歩きの際にも、外部の音を気にしながら音楽が楽しめる。

Atomic Floyd SuperDarts Titanium+Remote--クリアな音としっとりとした高級感のイヤホン

SuperDarts Titanium+Remote。iPhone 6 Plusのスペースグレーとのマッチングも良い、非常に男っぽいチタンカラーが特徴だ。音は清涼感、柔らかさを持つ
SuperDarts Titanium+Remote。iPhone 6 Plusのスペースグレーとのマッチングも良い、非常に男っぽいチタンカラーが特徴だ。音は清涼感、柔らかさを持つ

 Atomic Floydは、筆者が数年来気に入って使っているヘッドホンのブランドだ。メタルを使って薄く作られたハウジングのデザイン、ケーブルやボディにあしらった赤の意匠、そしてしっかりとした低音に支えられたハッキリとした音作り、毎日持ち歩ける耐久性が気に入っているポイントだ。

 そのAtomic Floydのフラッグシップモデルとして登場したのがSuperDartsのチタンモデルだ。これまでメタルを使って来た素材をチタンに変え、大幅な軽量化を実現している。また、シルバーからチタンカラーに変わり、ケーブルにもブラックが採用された。このカラーリングが、筆者のiPhone 6 Plusのスペースグレート非常に良くマッチするのだ。

 モバイルも持ち物やアクセサリとしてコーディネートするなら、こうした色の取り合わせは大切だ。音の傾向も変わった。これまでのハッキリとしたメリハリの効いた音から、非常にバランスの取れたナチュラルな音作りに変わったのだ。もちろん低音はしっかりとしているが、しかし主張しすぎない。高音もうるさく鳴らなず、柔らかさが増している。

 バランスが取れていて、一つ一つの音をきちんと聞き分けられる、そんな傾向になってきた。もう一点、このチタンモデルが気に入ったのは、シリコンだけだったイヤーチップにコンプライが同梱された点だ。

 Atomic Floydのシリコンも2種類の硬さを組み合わせ耳が痛くならない点が良かったが、コンプライは一度指で潰して耳に入れると、自然に広がって止まるタイプで、装着感もとても自然だ。何より、イヤホンがより軽く感じる。金属の細かい加工が施された少し男性らしいデザインと、チタンのカラーという尖った印象と、柔らかでクリアな音質を兼ね備えたイヤホンである。

3つの役割を持つモバイルスピーカ--NuForce Cube

NuForce Cube。一辺2インチの立方体に、バッテリとモノラルスピーカ、そしてDACを内蔵し、iPhoneからイヤホンジャックで、MacとUSBでつないで、あるいはヘッドホンアンプとして一台三役の活用方法がある
NuForce Cube。一辺2インチの立方体に、バッテリとモノラルスピーカ、そしてDACを内蔵し、iPhoneからイヤホンジャックで、MacとUSBでつないで、あるいはヘッドホンアンプとして一台三役の活用方法がある

 iPhoneのスピーカは、個人的には割と大きな音が出るな、と思っているが、とはいってもテーブルを囲んで数人で聴くのが限度だ。それより離れてしまうと、なかなか厳しいし、特に低音は不足しがちだ。そのため、外部スピーカーがあると便利だ。Bluetoothでワイヤレス接続が可能な製品もいくつかあるが、筆者が選んだのは有線接続を行うNuForce Cubeというモノラルスピーカだ。

 名前の通り、メタルの質感が楽しめる、丸みを帯びた一辺5.08cmの立方体型。バッテリを内蔵しており、ころんとカバンの中に入れておけば、どこでもヘッドホンジャックでiPhoneと接続して約8時間の音楽再生が行える。iPhoneのヘッドホンジャックから直接接続する以外に、MacやPCとUSBで接続できる。すると、CubeはUSB-DAC(デジタル・アナログ・コンバータ)として機能する。つまりパソコン内蔵ではなく、Cubeがデジタルからアナログへと音声データを変換し、スピーカから出力してくれるのだ。

 加えて、その状態でイヤホンをCubeに差し込むと、ヘッドホンアンプとして、CubeのDACを使って音楽再生を楽しめる。これらが、Cubeの3つの使い方だ。

 Macの内蔵スピーカよりもあらゆる音がハッキリと引き立ち、また、こちらにスピーカのドライバがきちんと向いていることもあって、豊かな音楽再生が楽しめる。モノラルであるという点を除いて、文句はない。

 作業に本当に集中する場合、オープンエアでモノラルスピーカから流れるBGM程度がちょうど良いと感じることもあり、イヤホンをしないで使うこともよくある。こうして使っている間に、内蔵バッテリはきちんと充電されているので、わざわざ充電を意識的にしなくて済む点も効率的だ。

 また外部DACとして使用する際、一般的に内蔵のDACを利用するよりもノイズが減ったり、音の伸びや深みが増したりする。筆者の手元のMacBook Pro Retinaディスプレイモデル(2012年モデル)はMacの中でも比較的ヘッドホン端子の音質がよいため、効果絶大、とまでは言えなかった。それでもiPhone付属のEarPodsと聞き比べてみると、高音の伸びと低音の暖かみが少し増しているように感じた。

 この機種のサンプリングレートの上限は48kHzで、ハイレゾ音源には対応していない。この点は次期バージョンに期待したいが、もしもヘッドホンアンプとしての活用が主であれば、NuForce uDAC-2という選択肢もある。ちなみに、東京・新宿の伊勢丹メンズ館では、Cubeの革外装の特別モデルが販売されていた。シンプルな形だけに、こうしたアレンジも楽しめるのではないだろうか。

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