ウォーキングやランニング、ハイキング、サイクリングのセッションを記録することも可能で、心拍数と移動距離を計測でき、Gear Sかスマートフォンで信号さえ受信できれば、GPSを利用して経路をマップ上に表示させることもできる。グラフやログはGear S上に保存される。このフィットネスアプリのセットは、従来のGearシリーズで利用できたものよりも見た目が改善されている。
しかし、背面に搭載されている光学式心拍センサは、従来のGearシリーズの製品よりはましなものの、依然として正確さの面ではいまひとつだ。試しに張り切って歩いてみたところ、記録された心拍数は、毎秒171回とあり得ないほど高かった。
Gear Sで動作するフィットネスアプリはほかにもある。質がよく、もっとも刺激的なのはNike+だ。見た目もよく、すっきりした、エネルギッシュなインターフェースを持ち、Nike+とFuelのエコシステムに接続できる。これは、サムスンやGear Sにとって理想の組み合わせだ。ランニングの開始と終了を指定でき、走っている間に再生する音楽のリモコンとして使え、携帯電話会社のサービスを利用していればGPSを使って経路を記録することも可能で、目標達成度の情報も同期できる。まだ十分とは言えないが、これらのような有名なフィットネスアプリがもういくつかあれば、Gear Sの価値は跳ね上がるだろう。
Gear Sはそれ自体がスマートフォンであるため、通信契約つきで購入することもできる。その場合、モバイル通信共有料金プランを利用することになり、一般に米国での最低利用期間は2年間だ。米国で、AT&Tでは契約なしで299ドル、2年契約付きで199ドル、Verizonでは契約なしで399.99ドル、2年契約付きで349.99ドルとなっている。Gear Sの真のコストは、何に使うかによって大きく変わってくる。
Gear Sに搭載されている300mAhのバッテリは、スマートフォンとして使用した場合、すぐになくなってしまう。テストでは、あまり過酷な使い方はしていないにも関わらず、約1日しか持たなかった。3G接続をオフにすれば、バッテリの持続時間は長くなり、2日間は使うことができた。これは、ほかのAndroid Wearデバイスや、サムスンのGearシリーズのスマートウォッチよりも、ややましだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境