スマートフォンのユーザーにとって、端末を不正に利用されることは避けたい行為のひとつだ。紛失や盗難といったケースは言うに及ばず、家族や友人に勝手に触られるのも、ユーザとしては気分がよいものではない。しかし使われていることを把握していても、身内であるが故になかなか面と向かって言えなかったり、そもそも不正に見られていることを把握できていないケースもあるだろう。
Android端末を使っているのであれば、積極的に活用したいのが、アプリの起動をロックできるアプリだ。指定のアプリを起動しようとするとパスワードなどの入力が促され、第三者による不正な閲覧を防止できる。これらのアプリを用いれば、アプリ自体に起動パスワードを要求する仕組みがなくとも、手軽にアプリの起動を抑制できるというわけだ。
ロックをかけていることが露骨に分かるのを避けるために、強制終了を装ったダイアログを表示したあと任意の手順でのみ解除できるようにしたアプリもあるほか、起動ログを取得したり、パスワードを連続して間違えると操作している人の写真を撮影したりするアプリもある。任意のWi-Fi接続時のみロックを解除する機能も、外出先での不正利用を避けたい場合には重宝する。
これらのアプリは、アプリをロックするという基本機能はおおむね同一だが、その他の付加機能の数および操作性はアプリによって大きく異なる。また日常的に使うのではなく、子供や友人に一時的に端末を貸す場合にのみオンにする、ペアレンタルコントロール的な使い方を前提としたアプリもある。今回は7つの無料アプリをまとめて紹介する。
「アプリロック AppLock」は、デファクトスタンダードと言っていいロックアプリ。アプリのロック以外にも着信通話の非表示機能や、Wi-Fiなどの設定変更を防ぐ機能、画像やビデオのロック機能、時刻指定でのロック機能など多彩な機能を備える。
>>アプリロック AppLockのダウンロードページ
「アプリロック(App Lock)」は、一般的なロック機能のほか、SNSのテキストを使って端末をロックするリモートコントロール、侵入者の顔の撮影など多彩な機能を備える。特定のWi-Fiに接続した場合のみロックを解除する機能も用意されている。
>>アプリロック(App Lock)のダウンロードページ
「アプリロック(Perfect AppLock)」は、ロック機能に加えて、アプリごとの明るさや画面回転の制御機能、ダミーの指紋認証を表示する機能も備える。アプリそのもののアイコンを非表示にすることも可能。無料版でも機能制限がないのが嬉しい。
>>アプリロック(Perfect AppLock)のダウンロードページ
「デバイスガード - アプリロック」は、一般的なロックに加え、アプリごとの利用可能時間帯を設定できるなどペアレンタルコントロールの色が強いロックアプリ。アプリごとの利用統計を取得するログ機能も備える。メニュー周りの日本語がやや怪しいのがネック。
>>デバイスガード - アプリロックのダウンロードページ
「隠したいアプリだけロック(アプリ金庫)」は、ロック方式がパスワードのみ。機能は全体的に少なめだが、他の海外製アプリの多くが日本語が怪しい場合があるのに対し、こちらは国産アプリで設定をしやすい。侵入者の顔を撮影する機能も備える。
>>隠したいアプリだけロック(アプリ金庫)のダウンロードページ
「Applock マスター」は、機能はオーソドックスだが、ロックしたアプリとそうでないアプリが別画面で管理されるので見やすい。ロックを解除したのち一定時間はパスワードの再入力を省略できる機能を備えるので過剰にダイアログが表示されないのも利点。
>>Applock マスターのダウンロードページ
「メールロック」は、メールアプリに特化したロックアプリ。容量も少なく、標準メールやサードパーティ製メールアプリをすべて同じ認証画面で済ませたい場合に便利。ロック方式はパスワードはなくパターンのみ。日本語がやや怪しいのがネック。
>>メールロックのダウンロードページ
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