Androidアプリレビュー

ネットワークの情報収集からWOLのパケット送信までできる多機能アプリ「Fing」

アプリ名:Fing(ver.2.15)
金額:無料(2014年9月19日時点)
カテゴリ:ツール
開発:Overlook
使用端末:Nexus 5
おすすめ度:★★★★☆

 「Fing」は、現在利用しているネットワークの環境を手軽にチェックできるアプリだ。職場や家庭のLAN環境に問題がないかをチェックでき、何らかのトラブルが発生した際に解決の糸口をつかむのに重宝するほか、Wake on LANのパケットを送出する機能なども備えた多機能ツールだ。

 アプリを起動するとネットワークスキャンが実行され、現在接続中のLAN上にあるネットワーク機器の一覧が表示される。例えば自分のIPアドレスが「192.168.0.11」であれば、「192.168.0.*」に属するPCやスマホ、タブレット、NASやルータに至るまで、すべてのネットワーク機器が表示される。MACアドレスとベンダー名のほか、各機器のNetBIOS名も表示されるので、どのような機器がネットワークに接続しているかがひとめで分かる。

  • アプリを起動すると現在接続中のLAN上にある機器のIPアドレスやMACアドレス、NetBIOS名、ベンダー名が表示される。NetBIOS名がきちんと表示されるアプリはそう多くないだけに貴重

  • 各機器をタップするとさらに詳細な情報が表示される。この画面からPingやTraceroute、さらにWake on LANパケットの送信も行える。ちなみに上段の名前は手動編集も可能だ

  • ポートスキャンを行って実行中のサービスをリストアップすることもできる。これはNASで実行中のサービスを表示したところ

 またそれぞれのネットワーク機器をタップすると、スキャンして見つかった日付などさらに詳細な情報が表示される。それぞれの情報はタップするだけでクリップボードにコピーできるので、何らかの問題解決のためにネットで検索したり、メモ帳などに貼り付けてログを残したり、分析に役立てるのも容易だ。

 さらに、どのようなサービスが実行されているかポートをスキャンして表示する機能も備えるので、不用意なサービスがオンになっていないか確認するのにも役立つ。またPingやTracerouteを実行することも可能なほか、Wake on LANのパケットも送信できるので、対応機器をリモートで起動させることも可能だ。

 メニューはすべて英語ということでややとっつきにくいが、LAN上すべての機器を表示するところから始まるネットワークの概要把握はわかりやすく、タップしていけば自然と操作を覚える流れになっている。同等アプリのほとんどはNetBIOS名の表示に対応していないので、それだけでも価値があるアプリだが、その他のほぼすべての機能も無料で使えるとあって、初心者から上級者まで、入れておいて損はしないアプリといえるだろう。

  • ワイヤレスネットワーク自体の情報も表示できる。接続先ISPなどの情報も表示される

  • 個々の設定はSDカードにバックアップしたり、あるいはレストアすることも容易なので、端末が変わっても同じ設定を使い続けられる

>>「Fing」のダウンロードはこちらから

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