「Send Anywhere」は、PCのほかスマホ、タブレットなど、さまざまなデバイスに対応したファイル送信サービスだ。6ケタのキーを使って簡単にファイルの送受信が行えることに加え、一回ダウンロードするとファイルが削除されるなどセキュリティにも配慮されている。
使い方は簡単で、トップページで送信したいファイルを追加し「送信する」をクリック。アップロードが完了すると6ケタのワンタイムキーが発行されるので、それを相手に伝える。ワンタイムキーを受け取った相手はトップページのフォームにこのワンタイムキーを入力して「受信する」をクリックすることで、ファイルをダウンロードできるというわけだ。
一般的なファイル送信サービスと比べた場合の違いとして挙げられるのは、ユニークなURLではなく、6ケタのワンタイムキーを使用すること。口頭でも伝えられるので電話などでも相手に教えられ、聞き間違いも発生しにくい。乱数化されたURLなどとは異なり、テンキーを使って確実に入力できるのも利点だろう。
また大きな特徴が、ダウンロード回数は「1回のみ」ということだ。一般的なファイル送信サービスでは、保管期限は48時間や1週間など期限ベースで指定されていることが多く、手動削除機能を使わない限り、ダウンロード完了後もそのままオンラインに放置状態になることがほとんどだ。本サービスではダウンロードが終わると自動的に削除され、6ケタのワンタイムキーも無効になるので、同種のサービスの中ではかなりセキュアだ。
本サービスはマルチプラットフォームに注力しており、Windows/Mac OSはもちろんのこと、iOSやAndroidといったスマホ、タブレット、さらにChromeの機能拡張などにも対応している。スマホからは、ファイルを送信するだけでなく、連絡先を汎用的なvcfファイルとして抽出して送信する機能もあるので、連絡先の一括バックアップなどの用途にも適している。
日本語化されているうえインターフェースもシンプルで、初心者でも使い方は一目瞭然。不特定多数への配布にこそ対応していないが、特定の相手にファイルを送る用途のほかに、自分自身が所有するPCとスマホの間のデータの送受信に利用するなど、さまざまな用途で使えるサービスだ。
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