映像配信サービスやMVNOサービスなどを手がけるU-NEXTは12月16日、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場した。初値は3950円となり、公開価格の3000円を上回った。
U-NEXTは、2010年にUSENからの会社分割としてスタート。代表取締役社長はUSENの取締役会長でもある宇野康秀氏が務める。
映像配信サービス「U-NEXT」を展開するとともに、2013年にはMVNOによるサービス「U-mobile」の提供を開始。現在はコンテンツプラットフォーム事業とコミュニケーションネットワーク事業を手がける。
2013年3月には単月黒字化を達成。以降は月次黒字幅を伸ばし続け、2013年12月には売上高178億9700万円、営業利益6億7200万円となり、3年続いた赤字事業の黒字転換に成功した。
上場については「コンテンツプラットフォーム事業、コミュニケーションネットワーク事業ともに、サービスの概念がようやく理解され、追い風が吹いている状態。社会的な信用を高め、資金を事業育成に投資したい」(宇野氏)と理由を話した。
インテリジェンス、USENと宇野氏にとっては3度目の上場となることについては「前回はバブルの時代感が残っていたが、今回は浮ついた感も厳しすぎることもなく、正しい評価を得て、適正価格で資金調達ができたと感じている。健全なちょうどいい環境になっている」と感想を述べた。
U-NEXTでは、主な資金調達使途として専用セットトップボックス(STB)やスマートフォンなどの機器調達、映像サービス、MVNOサービスのインフラ拡充、アウトバウンドコールセンターの拡充、コンテンツホルダーへのロイヤリティ支払い変更などを挙げている。
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