ソフトバンク、タクシー配車や風力発電ベンチャーに大型出資

藤井涼 (編集部)2014年12月05日 15時11分
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 SoftBank Internet and Media(SIMI)は12月4日、タクシー配車アプリ「GrabTaxi」を運営するシンガポールのGrabTaxi Holdingsに、ソフトバンクが2億5000万ドル(約298億円)を出資し、同社の筆頭株主になることで合意したと発表した。

 2012年に創業したGrabTaxiは、スマートフォンのGPSを利用して一番近くにいるタクシーを配車できるアプリを提供している。現在マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール、ベトナム、インドネシアの6カ国・17都市で、数万人のタクシー運転手に利用されているという。アプリは250万ダウンロードを超え、月間で50万人のユーザーに利用されている。


タクシー配車アプリ「GrabTaxi」

 SIMIは、今回の出資とパートナーシップを通じて、東南アジアにおけるソフトバンクグループのプレゼンスを高めるとともに、グループ内インターネット企業群との連携を図るとしている。

米国の風力ベンチャーに8億4000万円の出資

 そして12月5日には、空中浮体式風力発電(Buoyant Airborne Turbine:BAT)技術の開発と商用化を支援することを目的に、ソフトバンクが米Altaerosに対して700万ドル(約8億4000万円)を出資することで合意したと発表した。

 2010年にマサチューセッツ工科大学で設立されたAltaerosは、従来の風力発電設備で到達する高さよりも強く安定した風を受けられる高所へ風力発電設備をヘリウムガスで浮上させて発電できるBAT技術を開発。約600m上空での発電は、従来の同規模タワー型風力発電設備に比べて2倍を超える電力量を発電できるとしている。


空中浮体式風力発電

 BATの設備は標準的な輸送コンテナでの運搬が可能で、従来の風力発電に必要な建設機材の準備や、大規模な基礎工事などをせずに発電できるという。これにより、主に離島地域やルーラル地域での発電コストを削減できるとしている。また、通信設備を搭載して空中滞留できるため、通信サービスで使用できる基地局設備としての用途を兼ね備えているそうだ。

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